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【通貨】今日の為替市場ポイント:米雇用統計改善への期待でドル買い継続も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

9日のドル・円相場は、東京市場では114円32銭から114円57銭で推移。欧米市場でドルは115円00銭まで上昇し、114円95銭で取引を終えた。

本日10日のドル・円は115円前後で推移か。日本時間夜に発表される米2月雇用統計の改善が期待されており、リスク選好的なドル買いは続く可能性がある。

米労働省が10日に発表する2月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+20万人程度、失業率は4.7%と予想されている。8日発表された2月ADP全米雇用報告では、前月比+29.8万人の雇用増となっていることから、市場関係者の一部は2月の非農業部門雇用者数は25万人程度増加すると予想している。

市場関係者の多くは、インフレ見通しに影響を与える平均時給の動向を注目している。市場予想の前年比+2.8%を上回る伸びとなった場合、インフレ進行の思惑は強まり、リスク選好的なドル買いが活発となる可能性がある。また、平均時給の伸びが市場予想を下回った場合でも3月を含めた年内3回の利上げ見通しは後退しないとの見方が多いようだ。米国株がしっかりとした動きを見せた場合、ドルは全般的に下げ渋る可能性が高いとの声が聞かれている。

《SK》

 提供:フィスコ

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