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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三井ハイテク、レック、マブチ

三井ハイテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■三井ハイテック <6966>  1,056円  +150 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 三井ハイテック <6966> がストップ高買い気配。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付で同社の投資判断を「Buy(買い)」、目標株価1750円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、世界的なモーター駆動自動車の生産拡大で需要が拡大するモーターコアが成長のけん引役になると指摘。今年5月のカナダ新工場の稼動開始を契機にモーターコアが新たな事業の柱となり、18年1月期に増益転換、同工場が通年寄与する19年1月期は営業利益が47億円に拡大すると予想している。

■レック <7874>  4,640円  +295 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 レック <7874> が続急伸。同社は好調な業績が評価され、17年3月期業績を上方修正した2月3日の終値3715円から約1.4倍の5120円まで買い進まれたが、その後調整が入り3980円まで下落していた。足元の下落を受けて買い戻しが続いているもようで、昨日に続き大幅高となっている。17年3月期は主力の清掃用品「激落ちくん」を中心に販売が好調で2ケタ増収を見込む。さらにコスト削減による採算改善が利益を押し上げ、連結経常利益は前期比4.4倍の30億円に急拡大する見通しだ。業績好調を踏まえ配当も前期比6円増の46円に増額している。

■マブチモーター <6592>  6,350円  +250 円 (+4.1%)  11:30現在
 SMBC日興証券が8日付でマブチモーター <6592> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を7100円→8200円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、為替前提1ドル=108円、グローバル自動車販売台数の前提を1.0%増とする17年12月期の会社計画は保守的だと指摘。第1四半期決算で足元の好調を確認できるだろうと予想している。販売面ではパワーウィンドウ用モーターの成長を引き続き評価した。同証券では、為替前提を1ドル=115円(従来110円)に変更し、17年12月期の連結営業利益を254億円→280億円(会社計画は216億円)、18年12月期を291億円→314億円、19年12月期を311億円→351億円にそれぞれ上方修正した。

■品川リフラクトリーズ <5351>  329円  +10 円 (+3.1%)  11:30現在
 品川リフラクトリーズ<5351>が続伸し昨年来高値を更新している。8日の取引終了後、従来3円を予定していた17年3月期の期末配当について、1円増額して4円にすると発表したことが好感されている。なお、これにより年間配当は7円(従来予想6円)となり、前期実績の6円に対して1円の増配となる予定だ。

■エディオン <2730>  1,048円  +27 円 (+2.6%)  11:30現在
 8日、エディオン <2730> が配当修正を発表。17年3月期の年間配当を従来計画の22円→26円(前期は22円)に増額修正したことが買い材料視された。財務状況や今後の経営環境を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の最終利益は前期比49.5%増の90億円に伸びる見通し。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.03%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。このうち195万8800株は9日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で買い付ける。発表を受けて、28日の配当権利日を前に配当取りを狙う買いや、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■ブルボン <2208>  2,860円  +67 円 (+2.4%)  11:30現在
 8日、米菓大手のブルボン <2208> [東証2]が再生医療向け試薬事業に参入すると発表したことが買い材料視された。同社は、ヒト多能性幹細胞(iPS/ES)用増殖制御基礎培養液「Xyltech(キシルテック)」を17年度からニプロを通じて販売開始する。「キシルテック」は、糖による細胞の増殖制御技術を応用した再生医療向け試薬で、ブルボン健康科学研究所が信州大学と共同で開発した。発表を受けて、再生医療向け試薬事業への参入による収益基盤の拡大に期待する買いが向かった。

■カネカ <4118>  907円  +20 円 (+2.3%)  11:30現在
 8日、カネカ <4118> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.5%にあたる500万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月9日から9月22日まで。

■グンゼ <3002>  434円  +7 円 (+1.6%)  11:30現在
 グンゼ<3002>が3日続伸。岩井コスモ証券が8日付のリポートで、投資判断「A」を継続し、目標株価を440円から500円へ引き上げたことが好感されている。同証券では、電子部品が足を引っ張るが、アパレルとメディカルの好調で17年3月期営業利益は45億円(会社計画40億円)と2割超の営業増益を見込んでいる。また、苦戦が続く電子部品は赤字脱却に向けて構造改革が着実に進められる一方、メディカル事業の本格的な成長期突入や、アパレル事業の安定的な収益基盤の構築で成長が続くとみており、18年3月期営業利益は50億円を見込んでいる。

■トピー工業 <7231>  3,170円  +50 円 (+1.6%)  11:30現在
 トピー工業<7231>が5日ぶりに反発している。8日の取引終了後、新日鉄住金<5401>の100%子会社で、スチールホイールの製造・販売を行うリンテックス(岡山県倉敷市)を子会社化することで新日鉄住金と基本合意したと発表しており、今後の業績への貢献を期待した買いが入っている。トピー工によるリンテックスの買収は、スチールホイールが軽量のアルミ製に押されて事業環境が厳しくなっていることに対応するのが狙い。両社は9月下旬をメドに正式契約を締結し、10月をメドに子会社化する予定だ。

■堀場製作所 <6856>  6,400円  +70 円 (+1.1%)  11:30現在
 堀場製作所<6856>が3日ぶり反発。昨年12月を起点に大上放れの展開となり、25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を形成している。SMBC日興証券では8日付で同社株の目標株価を6600円から7300円に引き上げた(投資評価は「1」継続)。これが株価の上昇トレンドを後押ししている。19年12月期業績予想を追加したほか、為替前提を従来予想の1ドル=110円から115円に変更した。17年12月期の業績については営業利益段階で前回予想の232億円から242億円(前期比30.8%増)に上方修正している。同証券では半導体微細化や3次元NAND型フラッシュメモリーの投資拡大で堀場製の主力商品であるマスフローコントローラ(MFC)の成長が続くと見込んでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  6,403円  +33 円 (+0.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は5日ぶりに反発。前日発表された2月米ADP雇用統計が市場予想を上回る好調な内容だったことを受け、ニューヨーク市場で一時1ドル=114円70銭台まで大幅な円安が進行。この日の東京市場でも午前9時時点で、同114円40銭前後で推移している。この円安進行を好感しトヨタへの見直し買いが流入している。

■santec <6777>  862円  +150 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 santec<6777>が寄り付きから大口の買いが流入しカイ気配で始まった。同社は8日、性能・機能を一新させた第7世代となる高性能・高速波長可変レーザーを開発したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入した。レーザー共振器と制御回路を完全に新設計することで、従来比2倍の高速性、1.5倍の広帯域スキャンが可能となり、かつ狭スペクトル線幅と低ノイズ化を実現している。受注開始日は7月1日としており、来期業績への寄与を期待した買いを引き寄せている。

●ストップ高銘柄
 太洋工業 <6663>  1,079円  +300 円 (+38.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シンデン・ハイテックス <3131>  2,081円  +400 円 (+23.8%) ストップ高   11:30現在
 フジタコーポレーション <3370>  1,078円  +150 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ダイケン <5900>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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