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【市況】NY株式:ダウは69ドル安、雇用統計を控えて様子見ムード

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

8日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は69.03ドル安の20855.73、ナスダックは3.62ポイント高の5837.55で取引を終了した。朝方は堅調な2月ADP雇用統計が好感され、買いが先行したものの、追加利上げ観測の拡大が意識され、揉みあう展開となった。原油安が嫌気されたほか、昨日発表された医療保険制度改革法(オバマケア)の代替案に対して共和党内から懐疑的な見方が出ていることで政策運営への懸念が広がったが、週末の雇用統計結果を見極めたいとの思惑から小動きに終始した。セクター別では、耐久消費財・アパレルや小売が上昇する一方でエネルギーや不動産が下落した。

原油相場の下落でチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移となった。アパレル小売のアーバンアウトフィッターズ(URBN)は決算内容が嫌気され、下落。建設機械のキャタピラー(CAT)は政府が委託した調査報告書で不正会計が指摘され、売られた。一方で、税務サービスのH&Rブロック(HRB)は決算で赤字幅が予想よりも小幅となり、大幅上昇となった。

コミサイトのトリップアドバイザー(TRIP)は、グレッグ・マッフェイ会長が同社の潜在的価値をアリババ、フェイスブック、アマゾンなどが見出し、市場再編が行われる可能性を示唆したことで、買収観測が広がっている。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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