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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、国内景気の安定成長を期待した買いが続く

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 65742.33 -0.90%
7日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比599.04ポイント安(-0.90%)の65742.33で取引を終えた。66641.04まで上昇した後、一時65667.94まで下落した。


高く寄り付いた後は売りに押され、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。弱い経済指標が嫌気された。昨年10-12月期の国内総生産(GDP)成長率(前年同期比)は-2.5%となり、市場予想の-2.3%を下回った。また、米国株安や原油価格がさえない動きを示したことなども指数の足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2024.84 -1.10%

7日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比22.58ポイント安(-1.10%)の2024.84で取引を終了した。2048.98から2009.00まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、その後は安値圏でもみ合った。ロシア市場が翌8日は国際婦人デーのため休場となり、休日前の利益確定売りが優勢となった。また、原油価格がさえない動きを示したことも圧迫材料。ほかに、通貨ルーブル高の進行が輸出資源大手の売り圧力を高めた。ロシア中央銀行によると、ルーブルの対米ドル為替レートは今年2月に2.3%上昇(ルーブル高)したという。

【インド】SENSEX指数 28999.56 -0.17%

7日のインドSENSEX指数は小反落。前日比48.63ポイント安(-0.17%)の28999.56、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同16.55ポイント安(-0.18%)の8946.90で取引を終えた。

買いが先行した後は売りに押され、その後は狭いレンジでもみ合った。前日の欧米市場が軟調だったことを受け、インド株にも売り圧力が強まった。また、原油など商品相場の下落も資源銘柄の売り手掛かりとなった。

【中国本土】上海総合指数 3242.41 +0.26%

7日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.54ポイント高(+0.26%)の3242.41ポイントと続伸した。

国内景気の安定成長を期待した買いが続く。5日開幕した全国人民代表大会(全人代)の「政府活動報告」では、2017年の経済成長率目標について、大方の予想通り「6.5%前後」にすると発表されている。16年目標からは下方修正されたものの、主要国と比較した場合、依然として高い水準だ。ただ、全体としては上値の重い展開。政策期待で前日に買われた銘柄の一角は、目先の利益を確定する売りに押されている。指数は安く推移する場面もみられた。

《NH》

 提供:フィスコ

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