市場ニュース

戻る
 

【経済】膠着相場から抜け出せないドル円の今後は、SMBC日興証券(花田浩菜)

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。
ドル円相場は1月中旬以降、111-115円台のボックス相場が続いていますね。3/8付け「主要通貨デイリー」に関連レポートが掲載されていますので、ご紹介しますね。

まず足元のドル円の動きについて、同レポートでは、『イエレンFRB(連邦準備制度理事会)議長の発言等を受けて来週(14~15日)のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げがほぼ確実視される中、ドル円は米2年国債利回りが上昇するのを横目に上値の重い展開となっている』と伝えており、続けて、『そこで注目されるのが米実質金利の動きだ。実質金利は名目金利からインフレ期待を除いたもので、成長期待を反映するとされる。(中略)ドル円は米実質金利と概ね連動しており、ドル円の上値の重さは米経済政策に対する不透明感を反映した側面が強いと推測される』と分析しています。

これを受けて、今後の動向については、『3月16日には予算教書が発表される予定だが、OMB(行政管理予算局)局長によれば、減税を含む具体的な予算案の提示は来週ではなく5月初旬にずれ込むとのこと。その間、実質金利が上昇しなければドル円の膠着はしばらく続くことも想定される。もっとも、3月以降の漸進的な米利上げ期待に加え、トランプ大統領の「有言実行」ぶりから積極的な経済政策もいずれ打ち出されるだろうことを踏まえれば、当面は、ドルの底堅さを確認しながら下落する場面があれば丁寧に拾っていきたいと考えている』との見解を述べています。

これらを踏まえ、今後も米国の動きを注視していきましょう。詳しくは3/8付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。
花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《SK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均