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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~午後はソフトバンクGの動きに期待

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・午後はソフトバンクGの動きに期待
・ドル円は113円97銭、小じっかり、日本株の下げ幅縮小で
・アミタホールディングス、トラストホールディングス、アイルなど6社がストップ高

■午後はソフトバンクGの動きに期待

日経平均は小幅に続落。33.65円安の19345.49円(出来高概算7億5000万株)で取引を終えている。6日の米国市場は、北朝鮮のミサイル発射を受けた地政学リスクの高まりから売りが先行していた。これについては織り込み済みであるが、米国市場のこう着、円相場は1ドル113円90銭辺りと小動きのなか、手掛かり材料に欠ける相場展開に。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がり数は拮抗。セクターでは海運、石油石炭、鉱業、倉庫運輸、その他製品、陸運が上昇。半面、非鉄金属、鉄鋼、ガラス土石、サービス、銀行、ゴム製品が冴えない。売買代金上位では、任天堂<7974>、テンプHD<2181>、キヤノン<7751>、ヤマトHD<9064>、日産自<7201>、NTT<9432>が上昇。半面、メガバンク3行のほか、ネクソン<3659>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が冴えない。

指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、ファナック<6954>がマイナス圏での推移となり、日経平均への重しとなっている。日経平均の日中値幅は50円程度と狭いレンジでの推移となり、方向感を掴みづらくさせている。一方でTOPIX、東証2部はプラス圏での推移をみせている。連騰が続くマザーズ、JASDAQはマイナス圏で推移しているが、プラス圏で推移している銘柄等により集中しやすいだろう。

任天堂<7974>が売買代金トップと短期筋の資金を巻き込んで連騰。また、ソフトバンクG<9984>は小幅ながらプラス圏で推移している。ソフトバンクGは5日線辺りでのこう着をみせているが、動意をみせてくることができれば、市場全体へのインパクトにもつながろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は113円97銭、小じっかり、日本株の下げ幅縮小で

7日午前の東京外為市場では、ドル・円は小じっかり。日経平均株価の下げ幅縮小でドル売り・円買いがやや後退した。

ドル・円は前日海外市場の地合いを引き継ぎ、上昇基調となっている。日経平均株価は安寄りしたが、徐々に下げ幅を縮小したことで円買いが弱まり、一時114円08銭まで上昇した。

ランチタイムの日経平均先物が下げ幅を縮小しており、目先の日本株反転を期待した円売りを観測。114円台は上値が重いとみられるが、米金利次第では114円半ばまでは上昇する可能性があろう。

ここまでのドル・円の取引レンジは113円85銭から114円08銭、ユーロ・円は120円47銭から120円66銭、ユーロ・ドルは1.0573ドルから1.0584ドルで推移した。

12時18分時点のドル・円は113円97銭、ユーロ・円は120円63銭、ポンド・円は139円55銭、豪ドル・円は86円61銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・アミタホールディングス<2195>、トラストホールディングス<3286>、アイル<3854>など6社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・麻生財務相
「中国は過剰な生産設備や過剰な債務を整理する必要がある」
「中国経済はどうソフトランディングするかが最大の課題」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00  基調的なインフレ率を捕捉するための指標(日本銀行)

<海外>
・特になし12:30  豪・オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利発表  1.50%  1.50%

《SK》

 提供:フィスコ

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