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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は3日ぶりに反発、終始プラス圏で推移し終盤に上げ幅をやや拡大

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 66341.37 -0.67%

6日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比444.16ポイント安(-0.67%)の66341.37で取引を終えた。66891.76まで上昇した後、一時66118.70まで下落した。
朝方はプラス圏に回復する場面もあったが、その後売りに押された。この日の欧米株の下落が嫌気されたほか、北朝鮮のミサイル発射による同地域の「地政学リスク」が高まったことが圧迫材料。また、原油価格がさえない展開を示したことなども嫌気された。一方、経済指標の改善が報告されたが、相場を支えるには力不足だった。2月のマークイット・ブラジルサービス業購買担当者指数(PMI)は46.4となり、前月の45.1と市場予想の46.0を上回った。

【ロシア】MICEX指数 2047.42 -0.46%

6日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比9.47ポイント安(-0.46%)の2047.42で取引を終了した。2071.69から2045.28まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤にマイナス圏に転落した。この日の欧米市場がさえない展開を示したことを受け、ロシア株にも売り圧力が強まった。また、原油価格が弱含みの展開を示したことも圧迫材料。一方、前半は底堅い展開を示した。成長率の加速見通しが支援材料。メドべージェフ首相はこのほど、2017年の成長率が1-2%まで加速するとの見通しを示した。また、2025年までに成長率を3%まで加速させる方針も明らかにした。

【インド】SENSEX指数 29048.19 +0.75%

6日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反発。前日比215.74ポイント高(+0.75%)の29048.19、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同65.90ポイント高(+0.74%)の8963.45で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや拡大させた。経済指標の改善が支援材料。昨年10-12月期の国内総生産(GDP)などに続き、サービス業にも改善の兆しがみられている。2月の日経サービス業購買担当者指数(PMI)は前月の48.7から50.3に上昇し、好不況の分かれ目となる50を上回るのは4カ月ぶりとなる。GDPに占めるサービス業のウエートが高いため、景気の回復期待が高まっている。

【中国本土】上海総合指数 3233.87 +0.48%

週明け6日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比15.55ポイント高(+0.48%)の3233.87ポイントと3日ぶりに反発した。

政策期待が相場を支える展開。5日に開幕した全国人民代表大会(全人代、日本の国会に相当)では、「供給サイド改革」「国有企業改革」をはじめとする構造改革や金融リスクの回避に注力する方針が示された。李克強首相は冒頭の「政府活動報告」で、2017年の国内総生産(GDP)成長率目標を「6.5%前後」とする方針を表明している。大方の予想通り、前年目標の「6.5~7.0%」から下方修正されたものの、「実際の取り組みの中で、より良い結果を目指す」と付け加えられた。

《CS》

 提供:フィスコ

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