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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~こう着のなかで中小型株が活躍する相場展開

東証2部指数 <日足> 「株探」多機能チャートより

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:こう着のなかで中小型株が活躍する相場展開
■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の買い越し
■前場の注目材料:ヤマトHD、全面値上げへ


■こう着のなかで中小型株が活躍する相場展開

7日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。6日の米国市場は、北朝鮮のミサイル発射を受けた地政学リスクの高まりから売りが先行していた。これについては織り込み済みであるが、米国市場のこう着、円相場は1ドル113円90銭辺りと小動きのなか、手掛かり材料に欠ける相場展開になろう。

もっとも、昨日は東証2部、マザーズ、JASDAQはプラス圏で推移しており、個人主体の中小型株物色は活発だった。米国の利上げの行方が変動要因になりそうだが、円相場の反応が限られるなか、主力処は手掛けづらいだろう。

週末には先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が予定されている。メジャーSQ通過後は期末要因で機関投資家は動けなくなるため、引き続き中小型株が活躍する相場展開となる可能性も高そうだ。また、昨日はアニメ関連の一角が動意をみせるなど、テーマ株の循環物色も意識されよう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り510万株、買い660万株、差し引き150万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

02月28日(月):270万株の買い越し
03月01日(水):430万株の買い越し
03月02日(木):990万株の買い越し
03月03日(金):20万株の売り越し
03月06日(月):140万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20954.34、-51.37)
・シカゴ日経225先物(19370、+10)
・NY原油は反落(53.20、-0.13)
・円相場、1ドル113円90-95銭
・北朝鮮ミサイル問題で地政学リスク再燃
・1月米製造業受注、前月比1.2%増
・1月米耐久財受注改定値、+2.0%に上方修正


・ヤマトHD<9064>、全面値上げへ
・住友化学<4005>、曲面パネル増産へ
・東芝<6502>、損失リスク軽減策、WHの米破産法申請を検討

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SK》

 提供:フィスコ

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