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【市況】米国株見通し:足下ではやや利食いの動き想定へ

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2374.50(-6.75) (20:10現在)
ナスダック100先物 5360.00(-0.22) (20:10現在)

20:10時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移している。また、NYダウは30ドル安程度で推移。欧州は小幅ではあるが全般マイナス圏での推移をみせている。また、原油先物相場はやや小安く推移している。

3日の米株式市場は小幅に上昇。原油相場の上昇が好感され、買いが先行。その後は、イエレンFRB議長やフィッシャー副議長の講演を見極めたいとの思惑から、上げ幅を縮小し下落した。その後、講演を受けて引けにかけて小幅上昇となったが、相場を押し上げるには至らなかった。

トランプ政権については、医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止・差し替えのための審議が始まるほか、13日までに予算教書の提出も予定されており、減税策への議論や、政策実現に向けた議会動向に注目が集まりそうだ。

また、イエレンFRB議長が、経済成長が予想通りに改善すれば3月利上げが適切と発言したほか、多くの連銀高官も利上げに積極的な姿勢を示した。今週は雇用統計の発表が予定されているが、大幅な下振れでない限り、14-15日に開催されるFOMCでの、利上げ実施の判断には影響しないだろう。ただし、金融セクターへの物色が期待される半面、利上げによる企業業績への影響が警戒されてくる可能性もある。足下ではやや利食いの動きを想定しておきたいところ。

《KK》

 提供:フィスコ

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