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【市況】日経平均は続落、個人主体の中小型株物色は活発/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は続落。98.70円安の19370.47円(出来高概算6億6000万株)で前場の取引を終えている。3日の米国市場が小動きだったほか、シカゴ先物が小安く推移するなか、利食い優勢の展開。また、北朝鮮によるミサイル発射報道もあり、地政学リスクの高まり等も手控え要因になった。これにより、下落幅は一時100円を超える場面もみられたが、その後は5日線を挟んでのこう着感の強い展開に。

 セクターでは石油石炭、鉄鋼、その他製品、ゴム製品、鉱業、機械、化学がしっかり。半面、保険、電力ガス、陸運、不動産、精密機器、銀行、小売が冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がり数が拮抗している。東証2部、マザーズ、JASDAQはプラス圏で推移しており、個人主体の中小型株物色は活発である。

 日経平均はもち合いレンジの上限を明確に上放れることができず、5日線を挟んでの攻防をみせている。TOPIXもマイナス圏で推移するなか、午後は日銀のETF買い入れへの思惑につながりやすい。また、日経平均は予想以上に弱い動きではあるが、東証1部の騰落銘柄は拮抗している状況。東証2部、マザーズ、JASDAQはプラス圏での推移をみせており、センチメントはそれ程悪くないだろう。売り先行で始まった金融セクターが下げ渋りをみせてくるようだと、売り込みづらくさせよう。

 また、指数インパクトの大きいところではファーストリテ<9983>が利食いに押されているが、5日、25日線辺りで踏ん張りをみせてくるようだと、225先物は売り込みづらくなりそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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