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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~こう着も米3月利上げ確率を背景に株高を意識

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:こう着も米3月利上げ確率を背景に株高を意識
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越しとの観測
■前場の注目材料:ソフトバンクG、サウジとの投資ファンドに鴻海ら10社前後が参加へ


■こう着も米3月利上げ確率を背景に株高を意識

6日の日本株市場は、引き続き米国の利上げの行方が変動要因になりそうだ。3日のイ
レンFRB議長講演では、景気の進展が続けば、今月の利上げを支持する考えを明確に示唆。また、フィッシャーFRB副議長もニューヨークで講演し、3月の利上げを遠回しに示唆した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は、来週の会合で雇用をめぐる指標とインフレが力強さを維持すれば利上げを決定する確率が高い。3日の米国市場ではシカゴ日経225先物が19460円とほぼ横ばい、円相場は1ドル113円台後半で推移している。ただ、3月の利上げ確率の高まりを背景に株高が意識されやすく、押し目買い意欲は強い。

また、今週の米国では1月貿易収支、1月消費者信用残高、2月ADP雇用統計、2月輸入物価指数、新規失業保険申請件数などを経て、週末には2月雇用統計が予定されている。指標の内容を受けた利上げへの思惑が、株式市場での株高要因になりそうだ。

戻りの鈍さは意識されるが、保険やメガバンクなど金融セクターの動向には引き続き注目したい。その他、週末には先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が予定されている。メジャーSQ通過後は期末要因で機関投資家は動けなくなるため、引き続き中小型株が活躍する相場展開となる可能性も高そうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1110万株、買い970万株、差し引き140万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

02月24日(金):130万株の買い越し
02月28日(月):270万株の買い越し
03月01日(水):430万株の買い越し
03月02日(木):990万株の買い越し
03月03日(金):20万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21005.71、+2.74)
・シカゴ日経225先物(19460、-10)
・NY原油は反発(53.33、+0.72)
・円相場、1ドル114円10-15銭
・FRB議長、3月利上げ示唆
・2月米ISM非製造業総合指数、57.6
・中国、17年成長率目標を6.5%に引き下げ
・1月ユーロ圏小売売上高、-0.1%


・NEC<6701>、AI活用でスーパーの需要を予測
・富士通<6702>、AI開発へ5年間で20億円強投資
・ソフトバンクG<9984>、サウジとの投資ファンドに鴻海ら10社前後が参加へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・09:30  豪・小売売上高(1月)  0.4%  -0.1%

《SK》

 提供:フィスコ

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