市場ニュース

戻る
 

【市況】NY株式:ダウは2ドル高、FRB正副議長の発言を好感も上値の重い展開

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は2.74ドル高の21005.71、ナスダックは9.53ポイント高の5870.75で取引を終了した。原油相場の上昇が好感され、買いが先行。その後は、イエレンFRB議長やフィッシャー副議長の講演を見極めたいとの思惑から、上げ幅を縮小し下落した。注目の講演ではイエレン議長が雇用とインフレが継続して改善するならば、緩やかな利上げが適切となると発言したほか、フィッシャー副議長も、最近の連銀高官による利上げに積極的な姿勢に同調した。講演を受けて引けにかけて小幅上昇となったが、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、運輸や銀行が上昇する一方で食品・生活必需品小売や耐久消費財・アパレルが下落した。

昨日、ニューヨーク証券取引所に上場した写真共有アプリ「スナップチャット」を手掛けるスナップ(SNAP)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受けたが、上昇。旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)はシティグループによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は決算内容が嫌気され、下落。スーパーマーケットのクローガー(KR)はゴールドマンサックスによる買い推奨リストから除外され、軟調推移となった。

本日のFRB正副議長の講演を受けて、FF金利の先物取引から算出される3月の利上げ確率は94%と14-15日に開催されるFOMCでの利上げはほぼ確実だろう。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均