【市況】米国株見通し:利上げ観測が引き続き圧迫
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
S&P500先物 2379.25(-2.75) (20:30現在)
ナスダック100先物 5358.50(-6.25) (20:30現在)
20:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移している。また、NYダウは前日比変わらずで推移。欧州は小幅ではあるが高安まちまちであり、ユーロストック、英FTSE、独DAXは軟調な展開。また、原油先物相場は横ばいで推移している。
2日の米株式市場では、前日の大幅な上昇の反動もあり、NYダウは100ドルを超える下げとなった。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、連日、連銀高官が利上げに積極的な姿勢を示していることで米景気への楽観的な見方もあったが、引けにかけて下げ幅を広げていた。
トランプ大統領の議会講演後は、市場の関心は3月の利上げの可能性に向かっている。まずは、本日のイエレンFRB議長講演の内容が注目される。ブレイナードFRB理事は、米国と海外の経済について前向きな見方を示した上で、そうした状況が米金融当局が「早期に」利上げに踏み切る論拠となりそうだとの見方を明らかにしている。
ゴールドマンなど相次ぐ利上げ確率の引き上げ等により、イエレン議長の発言によって一段と利上げ確度を高めてくるかが相場の変動要因になろう。ただし、来週は雇用統計の発表も予定されており、より利上げへの思惑が高まるようだと、企業業績への影響を警戒させてくる可能性もありそうだ。
《KK》
提供:フィスコ