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【市況】3日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安と続落、資源・素材セクターの下げ目立つ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

3日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.72ポイント(0.36%)安の3218.31ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、12.28ポイント(0.36%)安の3369.93ポイントで取引を終えた。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数は0.90ポイント(0.26%)安の346.87ポイント、深センB株指数は0.91ポイント(0.08%)高の1151.80ポイントで終了した。

商品市況安が逆風。ロンドンや上海の商品取引所で非鉄金属などが軒並み下落したことを嫌気した。人民元安が進行するなか、資金流出も懸念されている。中国人民銀行(中央銀行)の引き締めスタンスもネガティブ材料だ。

業種別では、資源・素材株の下げが目立つ。非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が5.4%安、石油の中国石油天然気(601857/SH)が1.7%安、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が2.1%安で引けた。時価総額上位の銀行株もさえない。ゼネコンや建機のインフラ関連株も売られた。

半面、自動車株や不動産株、発電株、ITハイテク関連株などは一角に買いが入っている。軍需関連株なども物色された。

なお、本日は北京で、国政助言機関の全国人民政治協商会議が開幕。景気支援や貧困対策が主要なテーマになる見通しだ。また、全国人民代表大会(全人代、日本の国会に相当)は5日に開幕する予定。2つの会議は「両会」と呼ばれ、中国の重要政策が決定される。政策期待の高まりが相場を下支えする一因となった。

(亜州IR)

《MT》

 提供:フィスコ

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