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【市況】東京株式(大引け)=95円安、米株安受けた利益確定売りに4日ぶり反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 3日の東京株式市場は売り買い交錯で始まった後、次第に売り優勢となり、日経平均株価は徐々に下げ幅を広げる展開に。ただ、引け際に買い戻され下げ幅を縮めた。

 大引けの日経平均株価は前日比95円63銭安の1万9469円17銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は17億1745万株、売買代金概算は2兆1856億円。値上がり銘柄数は617、対して値下がり銘柄数は1256、変わらずは130銘柄だった。

 きょうの東京市場は利益確定の売りが先行する展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが112ドル安と反落するなど利食いの動きが表面化した。それでも朝方は為替が1ドル=114円台前半で円安含みにもみ合っていたことから、押し目買いを誘い、日経平均は寄り後すぐにプラス圏に浮上する場面もあった。米国ではFRBのパウエル理事がタカ派的な発言をしたことで3月利上げの可能性が一段と高まっており、米長期金利の上昇とそれに付随する為替市場でのドル買いの動きが、東京市場にもプラスに作用している。ただ、日経平均は前日までの3日続伸で目先的には過熱感が意識され、きょうは週末要因も絡み、ポジション調整の売りが重かった。現地時間3日にイエレンFRB議長の講演を控えていることも買い手控えにつながったとみられる。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、SUMCO<3436>、関東電化工業<4047>が大幅安、信越化学工業<4063>なども値を下げた。大東建託<1878>、良品計画<7453>なども売られた。太陽誘電<6976>が下落し、竹内製作所<6432>、エイチ・アイ・エス<9603>、長谷工コーポレーション<1808>なども水準を切り下げている。

 半面、任天堂<7974>が商いを膨らませ上昇した。ファーストリテイリング<9983>も堅調、JR九州<9142>も買いが優勢だった。ソフトブレーン<4779>が活況高。保土谷化学工業<4112>が物色人気で大幅高となったほか、ヤマシンフィルタ<6240>も値を飛ばした。フリービット<3843>も高い。メディアドゥ<3678>、東芝機械<6104>も買われた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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