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2017年03月03日15時04分

【特集】テクノアルファ Research Memo(4):17/11期もエレクトロニクス事業がけん引役か

Tアルファ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

(2) 2017年11月期の業績見通し

テクノアルファ<3089>では受注変動が大きい半導体製造装置を中心に事業展開しているほか、為替動向の影響を受けやすいことから、現時点では合理的な見通しを立てることが困難ということで、第2四半期累計及び通期業績の見通しを公表していない。ただ、主力のワイヤボンダの受注が堅調に推移していることや、2016年6月に取り扱いを開始した新規商材の受注獲得などが期待できること、並びに2016年11月期に計上したのれん償却33百万円がなくなることもあって増収増益が予想され、親会社株主に帰属する当期純利益に関しては、3期ぶりに黒字転化することが見込まれる。

セグメント別では、エレクトロニクス事業がけん引役となる。自動車用を中心にパワー半導体の生産が拡大するなかでワイヤボンダが増加するほか、2016年7月より取扱いを開始した卓上型のマニュアルワイヤボンダについても、半導体メーカーの開発部門向けに売上増が見込まれる。また。2016年6月より取り扱いを開始したレーザーはんだ/リフロー装置についても既存顧客を中心に受注獲得が見込まれている。

一方、マリン・環境機器事業については舶用機器の受注残が積み上がっているものの、今期の納入予定は前期並みとなる見通しであり、横ばい水準となる見通し。また、SI事業についても前期好調だった反動から今期は伸び悩みが予想される。サイエンス事業についても大学・研究機関の予算次第であり、現段階では前期並みの水準が続くと見ている。

(3)プリンテッド・エレクトロニクスデバイスに注目

同社では電子デバイスの次世代技術として、プリンテッド・エレクトロニクスデバイスに注目している。なかでも、同社が提携先としている仏ISORGと英FlexEnableが共同開発した高解像度のフレキシブル指紋センサは今後、様々な用途での展開が期待されている。同製品は0.3mm厚のプラスチック・シート状のセンシングデバイスとなり、解像度では500dpi(dots per inch)と世界最高水準を達成している。

用途としては、薄型、フレキシブル形状の特徴を生かして、スマートカードや携帯電話、ウェアラブルデバイスなどへの搭載が期待されている。また、製造技術も低温環境下でのプラスチック表面上への印刷製法のため、通常の半導体技術を使ったセンサよりもコスト面で優位性を持つと見られる。指紋センサ以外にも光センサやモーションセンサなど各種センサをフレキシブルデバイスとして製造可能なほか、フレキシブルディスプレイへの応用も可能であり、様々な用途展開が考えられている。実際、国内でも複数の企業からアプリケーション開発用としての引き合いが来ており、今後の動向が注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ
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