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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~金融のほか、第4次産業革命への関心も(訂正)

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

下記のとおり修正します。
(誤)・NYダウは上昇(21115.55、+303.31)
(正)・NYダウは下落(21002.97、-112.58)

3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:金融のほか、第4次産業革命への関心も
■外資系証券の注文動向:20万株の買い越し
■前場の注目材料:東芝、東芝機械株売却へ


■金融のほか、第4次産業革命への関心も

3日の日本株市場は、利食い優勢ながらも底堅い相場展開になりそうだ。2日の米国市場では、前日の大幅な上昇の反動もあり、NYダウは100ドルを超える下げとなった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は、大阪比65円安の19555円だった。これにサヤ寄せする格好から、売りが先行しよう。

一方で、昨日の日経平均は安値引けとやや後味は悪いが、昨年末からのもち合いレンジを上放れてきたため、センチメントは改善されている。3月の米利上げの確率が上昇するなか、市場の関心は3日に予定されているイエレンFRB議長講演のほか、コアPCE価格指数、米ISM景況指数などの多くの経済指標の発表となる。

利上げについては、直近ではゴールドマン・サックスが3月の米利上げの確率を30%から60%に引き上げたほか、ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルが、従来予想では、利上げは6月と12月の年2回だったが、3月、9月、12月の年3回の予想に変更した。引き続き、金融セクターへの動向が注目される。

その他、トランプ新政権によるインフラ政策のほか、中国の全人代も控えており、市況関連への関心も高い。また、国内では9月に自民党総裁2期目の任期満了を迎える安倍首相について、5日の党大会で連続3期9年に正式に延長される見通しである。第4次産業革命と呼ぶべきIoT、ビッグデータ、ロボット、人工知能(AI)等による技術革新に関する銘柄等にも注目しておきたい。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:20万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り500万株、買い480万株、差し引き20万株の売
り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

02月23日(木):330万株の買い越し
02月24日(金):130万株の買い越し
02月28日(月):740万株の買い越し
03月01日(火):270万株の買い越し
03月02日(水):990万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(21002.97、-112.58)
・シカゴ日経225先物(19555、-65)
・NY原油は続落(52.61、-1.22)
・円相場、1ドル114円35-40銭
・トランプ大統領議会演説後の政策期待
・米週次新規失業保険申請件数44年ぶり最少
・1月ユーロ圏消費者物価指数、3.5%増

・鴻海、シャープ<6753>株売却へ
・東芝<6502>、東芝機械株<6104>売却へ
・ファーストリテ<9983>、2月国内既存店売上5.2%増
・森永乳業<2264>、米国でヨーグルト販売へ
・住友重機械<6302>、オランダボイラー社買収へ
・損保ジャパン<8630>、ネット炎上に備える保険

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30  消費者物価指数(CPI全国1月、東京都区部2月)
・08:30  失業率(1月)  3.0%  3.1%
・08:30  家計調査(1月)  -0.3%  -0.3%
・08:30  有効求人倍率(1月)  1.44倍  1.43倍
・08:30  消費者物価コア指数(1月)  0%  -0.2%

<海外>
・10:45  中・財新サービス業PMI(2月)    53.1
・10:45  中・財新総合PMI(2月)    52.2

《SK》

 提供:フィスコ

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