市場ニュース

戻る
 

【市況】<マ-ケット日報> 2017年3月2日

 2日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比171円高の1万9564円だった。取引時間中は1万9668円(274円高)まで買われ、1月5日につけたザラバベースの昨年来高値(1万9615円)を超える場面があった。米国株が大幅高を演じ、円相場も1ドル=114円台まで下落するなど、外部環境は申し分ない状態。ただ、それにしては朝高以降伸び悩んでおり、買い方がまだ慎重になっている面も窺わせる。

 昨日の米国市場はトランプ大統領の議会演説を好感してダウ平均が300ドルを超える大幅反発。2日ぶりに史上最高値を更新し2万1000ドルの大台に乗せてきた。大統領演説の内容そのものには新味も具体性もなく材料視すべきものは見当たらなかったが、民主党を含めた議会全体との協調を示したことで、市場に政策運営への期待感が広がったようだ。この日発表された経済指標が良かったことも大幅高に貢献している。さて、円安・株高と米国からこれだけの支援が届けば東京市場も上がらないわけがなく、本日は日経平均が寄り付きから1万9500円のカベを突破するなど、2カ月ぶりの高値レンジへ進出してきた。ただ開始15分でザラバベースの高値を更新した後は伸び悩み、その後は大引けまでジリジリと上げ幅を縮小する冴えない展開となってしまった。足元で円安の動きが強まっているためもう少し上げても良かったが、国内に材料がないせいか取引時間中の買いが続かない。目先は2万円を目指すより1万9500円台固めの地味な展開となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均