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【市況】3月の米利上げの確率が手がかり材料に【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

2日の日経平均は続伸。171.26円高の19564.80円(出来高概算22億1000万株)で取引を終えた。1日の米国市場はトランプ大統領の議会演説が好感されたほか、利上げ観測の拡大を受けて金融セクターを中心に上昇し、NYダウは300ドルを超す上昇となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比175円高の19565円、円相場は1ドル113円90銭辺りでの推移となり、これを引き継ぐ格好から幅広い銘柄に買いが先行する展開となった。

寄付き直後には一時19668.01円まで上げ幅を広げており、1月5日につけた昨年来高値(19615.40円)を更新した。その後は高値圏でのこう着が続く中、大引けにかけてはやや上げ幅を縮める展開に。セクターでは、非鉄金属、証券、ガラス土石、保険、その他金融が上昇率上位に。一方で、その他製品、パルプ紙、サービスが小幅に下落。

日経平均は安値引けとやや後味は悪いが、昨年末からのもち合いレンジを上放れてきたため、センチメントは改善されている。3月の米利上げの確率が上昇するなか、市場の関心は3日に予定されているイエレンFRB議長講演のほか、コアPCE価格指数、米ISM景況指数などの多くの経済指標の発表となる。思惑が高まりやすいなか、引き続き金融セクター等の動向に注目したいところであろう。

その他、トランプ新政権によるインフラ政策のほか、中国の全人代も控えており、市況関連への関心も高い。また、国内では9月に自民党総裁2期目の任期満了を迎える安倍首相について、5日の党大会で連続3期9年に正式に延長される見通しである。第4次産業革命と呼ぶべきIoT、ビッグデータ、ロボット、人工知能(AI)等による技術革新に関する銘柄等にも注目しておきたい。

《AK》

 提供:フィスコ

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