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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ディディエス、第一生命HD、デンカ

ディディエス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディー・ディー・エス <3782>  992円  +116 円 (+13.2%)  11:30現在
 ディー・ディー・エス <3782> [東証M]が7連騰し、連日で昨年来高値を更新した。1日、同社が「第14回情報セキュリティEXPO春」に指紋認証ソリューションを出展すると発表したことが買い材料視された。改正個人情報保護法に適用する機能追加を行った「EVE MA」および「EVE FA」を中心に展示する。5月30日に施行される改正個人情報保護法では、小規模事業者を含むすべての企業が個人情報取扱事業者として改正法の適用を受けることになる。同社では小規模から導入できる管理サーバーを必要としない指紋認証ソリューション「EVE FA Standalone Edition」も販売している。

■第一生命HD <8750>  2,280円  +110.5 円 (+5.1%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>が続急伸で2月15日の昨年来高値2247.5円を払拭したほか、T&Dホールディングス<8795>も続伸で昨年来高値更新目前まで上昇するなど、生保株への買いの勢いが増している。前日の米国株市場はトランプ米大統領の初の議会演説を受けて大幅高に買われたが、一方でFRBによる3月利上げの可能性が高まるなかで米長期金利も上昇、一段と利ザヤを取りやすくなるとの見方から生保株を買い進む動きが強まっている。

■デンカ <4061>  621円  +30 円 (+5.1%)  11:30現在
 デンカ <4061> が大幅続伸し昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が1日付で同社の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を540円→620円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、「円安・ブタジエン高」の恩恵享受し、主力のクロロプレンゴムのマージンが拡大すると指摘。これを主因に18年3月期は前期比25%営業増益へ転じると予想している。また、注力する健康関連事業では米国で承認申請中の超悪玉コレステロール検査試薬の海外拡販の可能性が大きいと評価した。

■日揮 <1963>  2,097円  +72 円 (+3.6%)  11:30現在
 SMBC日興証券が1日付で日揮 <1963> の投資判断「1(強気)」、目標株価2700円を継続し、引き続き造船・プラントセクターのトップピックとして評価すると報告したことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期第4四半期にモザンビークFLNGの受注獲得が見込まれると報告。株式市場は依然同社の受注回復に懐疑的であるが、18年3月期もダウンストリーム(石油精製・石油化学)案件を中心に非LNGで受注を積み上げることは可能とし、受注環境は改善するとみている。足元の円安進行も考慮し、17年3月期の連結営業利益を6億円→76億円、18年3月期は409億円→429億円に上方修正した。

■Jフロント <3086>  1,777円  +57 円 (+3.3%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が反発。1日の取引終了後に発表した2月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高は前年同月比1.2%減となったが、前年が閏年であったため営業日数が1日少なく、また休日数も1日少なかったことなどを考慮すると増勢基調が続いていると判断したようだ。バレンタイン商戦が好調に推移したことや、化粧品、ラグジュアリーブランド、紳士服が売り上げを伸ばしたこと、さらにマフラーや手袋など防寒雑貨が活発に動いたとしている。

■三菱UFJ <8306>  772.8円  +24.6 円 (+3.3%)  11:30現在
 メガバンクが高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が値を上げている。1日のニューヨーク市場では、米国の早期利上げ観測に経済指標の改善も加わり、米10年債利回りは2.45%まで上昇した。これを受け、利ザヤ改善の期待を背景にニューヨーク市場ではバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど大手銀行株が軒並み高となった。この流れに乗り、日本のメガバンクに買い人気が膨らんでいる。

■東芝 <6502>  218.1円  +6.6 円 (+3.1%)  11:30現在
 東芝<6502>が続伸。前日のNYダウの上昇や為替の円安進行もあり、経営不安に揺れる同社株に見直し買いが流入している。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘董事長が、東芝の半導体メモリー事業に対して出資に強い意欲を示した、と複数のメディアが報じたことも好感された。鴻海はシャープ<6753>を買収した実績があり、その経験を生かす姿勢もみせている。

■古河電気工業 <5801>  4,310円  +130 円 (+3.1%)  11:30現在
 古河電気工業<5801>が4連騰で新値追い。同社は1日、半導体の品質向上に大きく貢献する新型の半導体用テープの開発に成功したと発表。米株高やドル高・円安の進行など良好な外部環境も追い風となり、物色人気が高まっている。新たに開発したのは、半導体ウエハーの製造方式で今後主流になるとみられる「レーザーグルービング(溝加工)+プラズマダイシング工法」向けの「プラズママスク付きバックグラインドテープ」および「エキスパンド分割用ダイシング・ダイアタッチフイルム」。同社は17年度下期から本格的な量産を開始するとしている。

■住友重機械工業 <6302>  839円  +25 円 (+3.1%)  11:30現在
 住友重機械工業 <6302> が大幅続伸し昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が1日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を850円→960円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期の営業利益予想を446億円→484億円(会社計画は430億円)、18年3月期を541億円→612億円にそれぞれ上方修正すると報告。17年3月期は足元の円安進行と環境・プラント事業の採算改善、18年3月期は日立住友建機クレーンの連結子会社化をプラス要因として挙げた。また、良好なバランスシートや追加費用リスクが相対的に小さいことなどを考慮すると、依然割安感が大きいと指摘している。

■日本ペHD <4612>  3,795円  +105 円 (+2.9%)  11:30現在
 日本ペイントホールディングス<4612>が続伸、昨年9月1日につけた高値3725円を上抜き、約半年ぶりに昨年来高値に買われた。SMBC日興証券が1日付で同社株の目標株価を3650円から3950円に引き上げており(投資評価は「1」継続)、これが株高を後押しする格好となった。原料高や固定費増から17年12月期の実質ベースの増益率鈍化は不可避とみているが、一方で中期的な観点では、高水準の営業キャッシュフローを裏付けとしたM&A戦略をテコにグロ ーバルな塗料産業においてプレゼンス拡大余地が大きいとの基本的な見方に変更はないとしている。17年12月期の営業利益予想については、前回予想の770億円から820億円に増額している(会社側計画は810億円)。

■コンコルディ <7186>  619円  +16.8 円 (+2.8%)  11:30現在
 1日、コンコルディア・フィナンシャルグループ <7186> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.01%にあたる1300万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月3日から24日まで。

■太平洋セメント <5233>  419円  +11 円 (+2.7%)  11:30現在
 太平洋セメント<5233>が3日続伸、住友大阪セメント<5232>が4日続伸と上値指向を強めている。前日のトランプ大統領の米上下両院合同会議での初となる演説内容が注目されたが、そのなかでトランプ氏はインフラ投資について唯一1兆ドルという具体的な数字を掲げ、議会に提出する意思を明らかにした。これを受けて、東京市場でも米インフラ投資拡大で恩恵を受けるセメントなどの建設資材関連株に物色の矛先が向いている。両銘柄とも相対的に出遅れ感があったが、昨年来高値更新が視界に入ってきた。

■コマツ <6301>  2,863.5円  +65 円 (+2.3%)  11:30現在
 コマツ<6301>が3連騰で2月22日につけた昨年来高値2879.5円にツラ合わせしたほか、日立建機<6305>も3連騰で2800円台に買われ、こちらは1月27日につけた昨年来高値2783円を約1カ月ぶりに更新した。トランプ米大統領の前日の議会演説では景気刺激策の柱のひとつであるインフラ投資を1兆ドル投入する方針にあることを表明、これが米国株大幅上昇を後押しする格好となった。これを受けて前日の米株市場でキャタピラーの株価は2%高と買われたが、この物色人気が東京市場にも波及している。このほか、ミニショベルなど小型建機を手掛ける竹内製作所<6432>や建機用フィルターの製造・販売を手掛けるヤマシンフィルタ<6240>なども人気となっている。

■野村ホールディングス <8604>  758.7円  +16.8 円 (+2.3%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が高く、業種別値上がり率で上位にランクされている。前日の米国株市場ではトランプ米大統領の議会演説を好意的に受け止めるかたちでNYダウが300ドルを超える大幅高をみせ、東京市場でもそのリスク選好ムードが波及している。日経平均は約3カ月にわたりボックス上限だった1万9600円ラインを突破、にわかに先高期待が高まってきた。証券株には投信などの運用成績向上や、個人投資家の市場回帰に伴う手数料収入の拡大など収益面の恩恵をポジティブ視した買いが誘導されている。

●ストップ高銘柄
 アーキテクツ <6085>  1,902円  +400 円 (+26.6%) ストップ高   11:30現在
 森尾電機 <6647>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   11:30現在
 チヨダウーテ <5387>  905円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 ジューテック <3157>  928円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 オウチーノ <6084>  5,210円  +700 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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