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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ポーラHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■ポーラHD <4927>  9,870円 (-860円、-8.0%)

 東証1部の下落率トップ。ポーラ・オルビスホールディングス <4927> が急反落。2月28日の取引終了後、資生堂 <4911> がレチノールを有効成分とした新しい製品について、シワを改善する効能効果の承認を厚生労働省から受けたと発表したことを受けて、今年1月にシワ改善効果がある薬用化粧品「リンクルショット メディカル セラム」を発売した同社には競合を警戒した売りが出たようだ。資生堂がシワ改善効果を取得したレチノールは、これまでにも多くの化粧品に使われているが、資生堂では安定的に配合し、製造することに成功。さらにレチノール製剤だけに使用する独自の容器も開発している。一方、ポーラの「リンクルショット」は、「好中球エラスターゼ」がシワの原因の一つであることを発見し、この働きを抑制するポーラオリジナルの医薬部外品有効成分「ニールワン」を配合している。「リンクルショット」は発売後1ヵ月で販売計画を超過する約25万個、約36億円の売り上げを上げている人気商品なだけに、影響が注目されているようだ。

■パーク24 <4666>  3,020円 (-135円、-4.3%)

 東証1部の下落率6位。パーク24 <4666> が大幅反落。2月28日の取引終了後に発表した第1四半期(16年11月~17年1月)連結決算が、売上高504億400万円(前年同期比7.7%増)、営業利益42億6300万円(同13.5%減)、純利益28億7200万円(同10.2%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。主力の国内駐車場事業や海外駐車場事業は好調に堅調に推移しているものの、1月にオーストラリアやニュージーランドなどで駐車場を運営するセキュア・パーキングのグループ会社を買収したことに伴い、関連費用などが膨らんだ。また、カーシェアリングなどモビリティ事業も順調に売り上げを伸ばしているが、安全装備への投資や増車ペースの加速などでコストが増え、利益を圧迫した。なお、17年10月期通期業績予想は、売上高2320億円(前期比19.3%増)、営業利益242億円(同12.8%増)、純利益160億円(同14.6%増)の従来予想を据え置いている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,884円 (-94円、-3.2%)

 エイチ・アイ・エス <9603> が4日続落。2月28日の取引終了後、17年10月期の第1四半期(16年11月-17年1月)連結決算を発表。売上高は1250億2200万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は25億4700万円(同45.7%減)と大幅な営業減益だったことが嫌気された。旅行事業は、燃油サーチャージの減額や円高影響による海外子会社の売上高の目減りが響いた。また、ハウステンボスの入場者数は昨年12月23~25日の3連休で開業以来過去最高の約7万人にのぼったものの、団体観光客や訪日外国人の集客が低調に推移した。なお、為替相場の急激な変動により、為替差益33億6100万円を計上したため最終利益は39億9700万円(同2.1倍)と大幅な増益となった。通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高5800億円(前期比10.7%増)、営業利益200億円(同40.1%増)、最終利益120億円(前期2億6700万円)を見込んでいる。同時に、ハウステンボスと共同出資で再生可能エネルギーの発電事業を目的とする子会社の設立も発表した。

※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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