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【材料】疑念解消に向かい、三菱商事の目標株価を引き上げ、SMBC日興証券(花田浩菜)

三菱商 <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

米国株の連騰が終わりましたね。日本株は依然として動きが鈍い状況が続いており、主要大型株というよりは、業績や今後の見通しの良い銘柄や中小型株に人気が集まっていますね。これに関連して、SMBC日興証券は三菱商事<8058>の目標株価の引き上げを発表しています。3/1付け「Opening Bell」にそのレポートが掲載されていますので、ご紹介しますね。

まず同レポートでは、『株式市場が同社株の行く末に対して抱く「疑念」は、(1)原料炭価格の上昇を主因とした余剰キャッシュの使途、(2)「累進配当(減配しない方式)」のアップサイドポテンシャルの2点が不明瞭なことに起因するとみられる。いずれも、17/3期本決算後の説明会にて、同社マネジメントから明確な資本配分と株主還元策が打ち出されると期待する。特に(2)について、同社は非資源事業の持続的な純利益成長に即して増配を決定するものと推察される。(中略)今回、弊社の配当金予想を、18/3期80円/株(従来75円)、19/3期90円/株(同80円)へと引き上げた』と伝えています。

今後に関しては、『原料炭価格のボラティリティによって、同社の非資源事業の成長が見えづらくなっているのも確か。原料炭がもたらす外部要因からの株価ボラティリティを超えた株価形成に至るには、資本配分や株主還元の明確化はもちろんのこと、成長投資からのリターン、着実な資産入れ替えによる収益性改善といった実績を株式市場に示していくことが求められるだろう』との見解を述べています。

これらを踏まえて、SMBC日興証券では、同社の目標株価を3,000円から3,100円に引き上げています。
その他にも、伊藤忠商事<8001>や三井金属<5706>などの投資評価変更のレポートが掲載されていますので、詳しくは3/1付けの「Opening Bell」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。
花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《SK》

 提供:フィスコ

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