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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ポジティブ視された場合の上昇インパクト大きい

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ポジティブ視された場合の上昇インパクト大きい
■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の買い越し
■前場の注目材料:良品計画、4期連続最高益へ


■ポジティブ視された場合の上昇インパクト大きい

1日の日本株市場は、トランプ大統領の議会演説の内容等を手掛かりとした物色に向かうことになろう。2月28日の米国市場では、NYダウは13営業日ぶりに反落となった。イベントを前に利益確定の売りが優勢だった。原油相場の下落も嫌気された格好だが、減税やインフラ投資に関する経済政策発表への期待感が下値を支えるなか、NYダウは小幅な下げにとどまっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の19180円だった。

底堅いスタートになろうが、トランプ大統領の議会演説が近づくにつれてポジション調整の流れも出やすい。議会演説は米東部時間2月28日21時(日本時間3月1日11時)からとなる。前引け間際にかけて荒い値動きになりそうであり、短期筋の仕掛け的な売買も意識されよう。参加者の多くは急落リスクを警戒しているとも考えられる。出尽くしがコンセンサスとなるなか、ポジティブ視された場合の上昇インパクトは相当大きそうだ。

また、3月の利上げの確率は2月27日に50%と、24日時点から10ポイント上昇していると報じられている。トランプ大統領の発言によって、米景気加速の期待が高まっている。イエレンFRB議長講演が週末に控えていることもあり、市場の関心は利上げタイミングに移ろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り860万株、買い1290万株、差し引き430万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

02月22日(水):290万株の買い越し
02月23日(木):330万株の買い越し
02月24日(金):130万株の買い越し
02月27日(月):740万株の買い越し
02月28日(火):270万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20812.24、-25.20)
・NY原油は反落(54.01、-0.04)
・シカゴ日経225先物(19180、+50)
・円相場、1ドル112円80-85銭
・米消費者信頼感指数、2001年ぶり高水準に
・10-12月GPIF運用益10兆円規模

・ソフトバンクG<9984>が対米投資、通信衛星会社に1900億円
・ヤマトHD<9064>傘下のヤマト運輸、昼配達取りやめも検討
・日産自<7201>、仏社と自動運転車の配車
・良品計画<7453>、4期連続最高益

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 10-12月期法人企業統計・設備投資(前年比予想:+0.8%)
・10:30 佐藤日銀審議委員あいさつ


<海外>
・09:30 豪・10-12月期GDP(前年比予想:+2.0%、7-9月期:+1.8%)
・10:00 中・2月製造業PMI(予想:51.2、1月:51.3)
・10:00 中・2月非製造業PMI(1月:54.6)
・10:45 中・2月財新製造業PMI(予想:50.8、1月:51.0)
・11:00 トランプ米大統領が議会で演説

《SK》

 提供:フィスコ

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