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【市況】<マ-ケット日報> 2017年2月28日

 2月最後の取引となる本日の市場は日経平均が5日ぶりに小反発した。終値は前日比11円高の1万9118円。円安の動きを受けて前場に一時1万9267円(160円高)まで買われていたが、終盤の30分でみるみる上げ幅を縮め、大引けが結局この日の安値という弱さを露呈。日本時間明日午前のトランプ大統領の議会演説を控え手じまいが優勢となってしまった。

 昨日の米国市場はトランプ演説への期待感からダウ平均が12連騰。30年前に記録した12日連続史上最高値更新に並んできた。大統領は来年度予算で軍事費を1割増強すると発言。これにより防衛関連株、インフラ関連株が買われ全体を引っ張った。他の主要指数ではS&P500種が2日連続で最高値更新へ。

 さて、本日の東京市場は円安を好感して日経平均が5日ぶり反発となったものの、一時160円高まであった上げ幅が最終的には11円高で終わってしまったことで、改めて上値の重さを実感させられる1日となった。月末の海外の株価指数の入れ替えに伴う売買などで出来高はやや増加したが、それ以外には実需が見られず実質的には見送り商状。2日連続で25日移動平均線(1万9204円)を下回り、同線がサポートとして機能しにくくなっている様子も感じられる。市場は日本時間明日の午前11時に予定されているトランプ大統領の演説待ち。それまでは方向性の出にくい展開となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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