【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:FDK、ソディック、ディディエス
FDK <日足> 「株探」多機能チャートより
FDK<6955>がストップ高。同社は27日、高エネルギー密度を有する全固体リチウムイオン電池用正極材料を富士通研究所と共同開発したことを発表、これが強く材料視された格好だ。同社と富士通研究所は同材料を全固体電池に使用した場合、既存の約2倍のエネルギー密度で動作する能力を持つことも見出しているという。今後IoT、ウエアラブル、モバイルなどの機器での普及が期待される状況にあり、同社の将来的な収益成長に寄与するとの思惑が物色人気に反映された。
■ソディック <6143> 1,171円 +72 円 (+6.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
ソディック<6143>が大幅高で新値街道復帰。2月に入ってから上げ足を強め13週移動平均線との上方カイ離を日増しに広げる展開にある。放電加工機大手で世界的に高水準のシェアを有する。中国向けが好調で足もと受注台数が急増している。立花証券では27日付で同社の投資判断を「強気」に引き上げており、目標株価を1330円に設定、これが株高を後押ししている。17年3月期営業利益は前期比15.8%減の53億5000万円を計画しているが、来期は急回復が見込める。同証券では同社の来期営業利益を今期予想比21.5%増の65億円と試算、中国スマートフォンメーカー向けにハイエンド機への代替需要が同社の収益を押し上げ要因となる。
■エイチワン <5989> 1,756円 +107 円 (+6.5%) 11:30現在
27日、東証がエイチワン <5989> [東証2]を3月6日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■ディー・ディー・エス <3782> 855円 +51 円 (+6.3%) 11:30現在
ディー・ディー・エス<3782>が5連騰し連日の昨年来高値更新となっている。27日の取引終了後、二要素認証対応版の「EVE FA Standalone Edition」の販売を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。新製品「EVE FA Standalone Edition Rel.5.00」は、小規模から導入できる管理サーバーを必要としない指紋認証ソリューション「EVE FA Standalone Edition」の新バージョンで、「指紋+Windows パスワード」の組み合わせによる二要素認証に対応しているのが特徴。近年、「なりすましによる情報漏洩」などのインシデントの報告が相次ぎ、防止策としてさらなるセキュリティーの強化が実現できる、二要素認証/多要素認証を推奨する業界が増えていることに対応するもので、ネットワークに接続できないパソコン環境の二要素認証化に最適と位置づけている。
■IHI <7013> 355円 +17 円 (+5.0%) 11:30現在
IHI <7013> が急反発し昨年来高値を更新した。27日、同社が固定資産の売却により17年3月期に売却益約265億円を特別利益に計上すると発表したことが買い材料視された。東京都江東区豊洲に保有する「豊洲センタービルアネックス」の土地の一部を三井不動産に売却することで売却益約178億円が発生する。また、「豊洲IHIビル」と子会社IHIインフラシステムの堺工場の土地売却に伴い、売却益約87億円を計上する。なお、通期業績予想には織り込み済みとしている。発表を受けて、財務基盤の強化や構造改革の実施による業績回復に期待する買いが向かった。
■ミニストップ <9946> 2,218円 +76 円 (+3.6%) 11:30現在
27日、ミニストップ <9946> が保有する投資有価証券の売却により特別利益が発生したと発表したことが買い材料視された。売却理由は財務体質の改善と資産の効率化を図るためで、売却益11億4800万円を17年2月期に特別利益に計上する。今後、他の要因も含め業績修正する必要があるときには開示するとしており、業績上振れに期待する買いが向かった。
■不二製油グループ本社 <2607> 2,551円 +82 円 (+3.3%) 11:30現在
不二製油グループ本社 <2607> が大幅反発し上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価2400円→2900円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、中長期的な成長期待から割安なバリュエーションの是正が進むと予想。グローバルな収益構造や業務用チョコレートメーカー世界4位で国内外のチョコレート需要拡大が成長機会となること、変革に意欲的な経営姿勢などを評価している。
■シャープ <6753> 337円 +10 円 (+3.1%) 11:30現在
シャープ<6753>が高い。27日、シャープの戴正呉社長が「2018年度までの東証1部復帰に向け申請手続きに入る考えを示した」と複数のメディアが伝えた。従業員向けメッセージで、同社長は東証1部復帰に関して「シャープ復活の証しとなり、社会的信用力の向上などの面でも非常に重要だ」との意義を訴えたという。シャープは16年3月期に債務超過に陥り昨年8月に東証1部から2部に降格している。また、医療関連事業と物流、知的財産管理に関する台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業との合弁会社3社について、日本や中国の株式市場で新規上場(IPO)を目指す方針であることも伝えられている。
■高砂熱学工業 <1969> 1,678円 +45 円 (+2.8%) 11:30現在
SMBC日興証券が27日付で高砂熱学工業 <1969> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を1750円→1860円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、不採算工事が一巡し売上総利益率向上による業績拡大が続く見通しであると報告。また、同社は総還元性向を意識した株主還元方針を有しており、自己株式取得の可能性があるとみている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を105億円→115億円(会社計画は95億円)、18年3月期を120億円→130億円、19年3月期を135億円→140億円にそれぞれ引き上げた。
■スタンレー電気 <6923> 3,170円 +75 円 (+2.4%) 11:30現在
27日、スタンレー電気 <6923> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.48%にあたる80万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月13日から4月21日まで。
■レーザーテック <6920> 2,832円 +61 円 (+2.2%) 11:30現在
27日、レーザーテック <6920> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。株式分割に伴い、17年6月期の期末一括配当を従来計画の47円→24円に修正。年間配当は実質2.1%の増額となることも支援材料となった。
■クスリアオキ <3549> 4,940円 +105 円 (+2.2%) 11:30現在
クスリのアオキホールディングス<3549>が続伸。27日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比5.2%増となり、23カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。引き続き客数が増加していることに加えて、客単価が同1.6%増となったことが要因のもよう。また、2月度は3店の新規出店もあり、全店売上高は同18.2%増と2ケタ増収が続いている。
■住友重機械工業 <6302> 802円 +15 円 (+1.9%) 11:30現在
27日、住友重機械工業 <6302> が米ベンチャー企業のパーシモン・テクノロジーズの全株式を36億円で取得し完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。パーシモン社は半導体ウエハーの搬送などに使う真空ロボットを製造販売を手掛ける。今回の買収により、同社はイオン注入装置やクライオポンプ、XYステージなどの半導体関連事業の成長につなげる。発表を受けて、需要が拡大する半導体関連の強化による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■中電工 <1941> 2,406円 +43 円 (+1.8%) 11:30現在
27日、中電工 <1941> が発行済み株式数の10.75%にあたる700万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月24日。
●ストップ高銘柄
三浦印刷 <7920> 247円 +50 円 (+25.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
メディアドゥ <3678> 2,065円 +400 円 (+24.0%) ストップ高 11:30現在
チヨダウーテ <5387> 655円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 11:30現在
大谷工業 <5939> 544円 +80 円 (+17.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
ジーエヌアイグループ <2160> 572円 +80 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース