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【経済】中国:「ノート7」爆発で上海初の和解成立、購入者にサムスン謝罪


韓国サムスン電子(005930/KS)のスマートフォン「ギャラクシーノート7」がバッテリー異常によって発火・爆発した問題をめぐり、中国上海市の男性がサムスン系の中国合弁メーカー、恵州三星電子有限公司などに賠償と謝罪を求めていた裁判で、23日に和解が成立した。恵州三星電子が男性に謝罪する形で決着している。上海での「ギャラクシーノート7」爆発をめぐる裁判で和解が成立したのは、これが初めてだ。法制日報が同日付で伝えた。
「ギャラクシーノート7」をめぐっては、2016年に世界各地で発火・爆発が相次いだことから、サムスンが欧米や韓国でリコールを実施した。中国でも10月になって大規模リコールを実施したが、9月の段階では「中国向けに販売している製品のバッテリーは問題がない」との声明を発表していたため、男性は同7日、インターネット通販で「ギャラクシーノート7」を購入したという。
しかし9月18日、男性が使用中に「ギャラクシーノート7」が発火・爆発したため、サムスンに連絡をしたところ、直後に韓国メディアで「中国の購入者がバッテリーを故意に傷つけ、賠償金を脅し取ろうとしている」との報道が出た。男性はこれに怒り、10月11日、上海市の金山区人民法院(裁判所)で恵州三星電子や販売会社に対して購入額5988人民元(約9万7800円)を返金し、購入額の3倍の賠償金を支払うよう求める訴えを起こした。
23日の裁判では、メーカー側に2000人民元の賠償と裁判費用など計6000人民元を男性に支払うよう求める内容の和解案が示され、双方がこれに応じた。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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