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【市況】27日の香港市場概況:ハンセン0.2%安と3日続落、香港交易所が後場マイナス


週明け27日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比40.65ポイント(0.17%)安の23925.05ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が87.81ポイント(0.84%)安の10330.85ポイントとそろって3日続落した。売買代金は744億7700万万香港ドルに縮小している(24日は804億3500万香港ドル)。

本土株安が逆風。本土株がマイナス圏で引けるなか、香港の各指数も下げの勢いが増した。模様眺めのムードも漂う。主要企業の決算発表がこれから本格化するため、業績内容を見極めたいとするスタンスが強まっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、発電大手の華潤電力HD(836/HK)が1.7%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャナ:857/HK)が1.5%安、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が1.4%安と下げが目立った。取引所を運営する香港交易所(香港証券取引所:388/HK)は後場にマイナス。昼に公表した通期3割減益を嫌気し、同社株は1.3%安で引けた(前引けは前日比変わらず)。

中国空運セクターも売られる。中国東方航空(670/HK)が3.4%安、中国南方航空(1055/HK)が1.6%安、中国国際航空(753/HK)が1.5%安とさえない。一部で噂されていた業界再編の動きに関し、航空当局が否定したことを売り材料視した。

半面、業種別で非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターはしっかり。洛陽モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が1.7%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.0%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.4%高、鞍鋼(347/HK)が1.3%高、中国建材(3323/HK)が1.9%高とそろって反発している。この日の上海商品取引所で各商品が軒並み上昇したことが好感された。


【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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