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【市況】<マ-ケット日報> 2017年2月27日

 週明けの市場は日経平均が4日続落。終値は前週末比176円安の1万9107円で今月9日以来の安値をつけてきた。日経平均の4日続落は意外にも昨年7月以来7カ月ぶりのこと。この日は円相場が一時1ドル=111円台まで上昇したことを受けて売り物が広がってしまった。日銀のETF買い期待などで後場は下げ幅をやや縮めたが、じわりと進む円高に市場の警戒感は増している様子。

 前週末の米国市場はトランプ政策への根強い期待からダウ平均が11連騰を達成。11日続けて史上最高値を更新した。原油安や長期金利の急低下が嫌気されて1日の大半をマイナス圏で推移したが、取引終了間際になって急速に買い戻されている。この日はS&P500種が3日ぶりに最高値を更新。28日のトランプ大統領の議会演説に対する期待が表われている。

 さて、米株高でも円高傾向が出ている状況では東京市場はなかなか上がれない。本日の日経平均は111円台の円高を嫌気して前場に一時290円近く売られるなど久々にネガティブな動きを見せてきた。その後は円高一服と日銀買いの思惑でやや持ち直したが、このところの上値の重さもあって買い方も慎重になっている。米国では金利上昇に目先的なピークアウト感が出ており、これが一段の円高警戒を生む要因にもなっている様子。景気・企業業績は上向きだがそれも円相場に負う部分があるため、しばらくは円相場の動きに警戒が怠れないだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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