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【市況】<マ-ケット日報> 2017年2月23日

 23日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比8円安の1万9371円だった。前日の米国株は上げたものの、円相場がやや強含んで推移したため軟調な展開となってしまった。終盤は2月決算銘柄の配当取りで下げ幅を縮めたが、プラス圏まで回復するには至らなかった。株式市場の基調自体は悪くないが、外国人の動きが出てこないことで、なかなか上昇に弾みがついてこない。

 昨日の米国市場は好調な企業業績と1月の中古住宅販売を好感してダウ平均が9連騰。9日続けて史上最高値を更新した。朝方は高値警戒感などから小口の利食い売りに押されたが、化学大手デュポンと同業のダウケミカルの合併話しが一歩前進したとの報道から切り返し、全体的にも良好なファンダメンタルズを買う動きに戻っていった。一方、東京市場は円相場がやや重荷となって、前場は日経平均が一時100円ほど下げるなど軟調な展開。なかなか米株高に連動できないが、2月決算銘柄の配当取りや日銀のETF買い観測などで後場は徐々に下げ幅を縮小。東証1部では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回るなど、需給は比較的良好な状態を保っている。東証2部指数、JQ平均ともに昨年来高値を更新しており、緩やかな株高観測は継続している。個別では宅配総量規制を導入するとしたヤマトHD <9064> が大幅高。不採算案件から撤退する方針が好感されている。一方、原発から撤退しない方針を出した東芝 <6502> は反落へ。(ストック・データバンク 編集部)

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