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【市況】東京株式(大引け)=8円安、買い手控えられ小幅続落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 23日の東京株式市場は、買い手控えられ軟調な地合いとなったが、引けにかけて下げ渋り、日経平均は前日終値を小幅下回る水準で引けた。

 大引けの日経平均株価は前日比8円41銭安の1万9371円46銭と小幅続落。東証1部の売買高概算は19億6106万株、売買代金概算は2兆43億5000万円。値上がり銘柄数は1013、対して値下がり銘柄数は848、変わらずは140銘柄だった。

 前日の米国株市場ではNYダウが小幅ながら9日連続で最高値を更新するなど、記録的な強調展開が続いているものの東京市場は波に乗れない状況が続いている。きょうも買い手掛かり材料難のなかで為替動向を横目に不安定な動きが続いた。米長期金利が足もと低下傾向にあったことで金融株などが売りに押され、全般地合いを悪くした。一方、2月決算企業の権利取り最終売買日に絡み、株主還元を狙った買いが下値を支えたとみられる。売買代金はかろうじて2兆円台に乗せたものの買い手控えムードは拭えない。しかし、大型株は見送られたが、中小型株は総じて買いが優勢。値上がり銘柄数は1000を超え、値下がり銘柄数を上回っている。

 個別では、SMC<6273>が急動意となったほか、ヤマトホールディングス<9064>が商いを伴い値を飛ばした。アステラス製薬<4503>もしっかり。パンチ工業<6165>、バリューコマース<2491>などが大幅高となり、ゲンキー<2772>も急伸。昭和シェル石油<5002>なども買いが優勢だった。サイバーエージェント<4751>、安永<7271>も物色人気となった。

 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調。東芝<6502>も利益確定売りに押された。ホンダ<7267>、クボタ<6326>なども冴えない。薬王堂<3385>が大きく利食われたほか、JVCケンウッド<6632>、スタートトゥデイ<3092>も値を下げた。U-NEXT<9418>が下値模索となったほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>も下落した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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