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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより

■東芝 <6502>  224.7円 (+41円、+22.3%)

 東証1部の上昇率トップ。東芝 <6502> が商いを膨らませて急反騰、信用倍率1.0倍台と強弱感拮抗、需給相場の様相をみせた。米原発事業に絡む巨額損失を受け、稼ぎ頭の半導体事業の分社化を経営再建シナリオの柱として検討中にあるが、一部報道で出資を検討する企業やファンドに新会社の価値を2兆円以上と見積もるように求めたことが伝わっている。売却益の拡大につながる可能性があり、株価にポジティブに働いた。なお、同社は21日、連結子会社の東芝医用ファイナンスの全保有株式をキヤノン <7751> に3月31日付で売却することも発表している。

■安江工務店 <1439>  2,255円 (+400円、+21.6%) ストップ高

 安江工務店 <1439> [JQ]がストップ高と急騰。値の軽い直近IPO銘柄として物色の矛先が向かった。愛知県を地盤に住宅リフォームや新築注文住宅の建設、不動産流通事業などを手掛けており、10日にジャスダック市場と名証2部に新規上場した。株価は公開価格(1250円)から約80%上昇したが、連結PERは13倍程度と依然、割安感がある。23日は、再生可能エネルギー発電事業を手掛けるレノバ <9519> [東証M]と鶏料理居酒屋「てけてけ」などの運営を行うユナイテッド&コレクティブ <3557> [東証M]がともに東証マザーズに、ダイレクトマーケティング事業を手掛けるフュージョン <3977> [札証A]が札証アンビシャスに新規上場を予定しており、IPO銘柄に関心が向かうとの期待も出ている。

■エディア <3935>  2,382円 (+319円、+15.5%)

 エディア <3935> [東証M]が3連騰。同社は21日、超☆武器娘ファンタジーRPG「ヴィーナス ブレイド」を、マイネット <3928> [東証M]グループのマイネットエンターテインメントとモブキャスト <3664> [東証M]が共同運営する「mobcastプラットフォーム」で配信することを決めたと発表した。同タイトルは、会員数80万人を突破したエディアの人気RPG。同日から事前登録と記念キャンペーンを実施しており、ユーザー数拡大などが期待されたようだ。

■楽天 <4755>  1,129.5円 (+97円、+9.4%)

 東証1部の上昇率3位。楽天 <4755> が続急伸。21日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の8.4%にあたる1億2000万株(金額で1000億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月22日から18年2月21日まで。同日、小売電気事業者の登録を受け、電力小売事業に本格参入すると発表した。

■ベクトル <6058>  1,350円 (+114円、+9.2%)

 東証1部の上昇率4位。ベクトル <6058> が反発し、昨年来高値を更新した。同社は21日、マイクロアド(東京都渋谷区)との合弁会社であるニューステクノロジーがプレミアム動画広告「Trend TV」の販売を開始したことを明らかにした。第1弾として、マイクロアドの関連会社であるマイクロアドデジタルサイネージが展開しているデジタルサイネージアドネットワークシステム「MONOLITHS」を通じ、全国に53店舗を持ち、F1・F2層の女性を中心に年間延べ32万人が利用するネイルサロン「ナイスネイル」に設置されたデジタルサイネージに長尺動画広告を配信する。

■AKIBA <6840>  381円 (+29円、+8.2%)

 AKIBAホールディングス <6840> [JQ]が5連騰。同社はメモリー製品の製造販売を手掛けており、自社開発のフラッシュメモリーを販売するほかOEM供給を展開している。成長市場の開拓にも余念がなく、メモリー技術を駆使してIP系・非IP系のネットワーク入出力機器を束ねデータ出力を行うIoTゲートウェイを開発し、来期以降の業績巻き返しを図る方針。年初には米半導体大手で昨年株価を大変貌させたエヌビディア(NVIDIA)関連の一角として急速に人気化した経緯がある。16日付で信用規制が解除されたのを契機に、投機資金が再流入している。

■日本ケミコン <6997>  340円 (+18円、+5.6%)

 日本ケミコン <6997> が続急伸し、連日で昨年来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)→オーバーウエイト(強気)」に引き上げ、目標株価160円→400円に大幅増額したことが買い材料視された。リポートでは、アルミ電解コンデンサーの事業環境が好転していると報告。産機向け、エアコン向け、車載向けの需要が伸びているうえ、円安も業績にプラス寄与すると指摘。また、事業再編による収益最適化を図るなど経営にも変化の兆しが見られることも評価している。

■日本写真印刷 <7915>  3,380円 (+120円、+3.7%)

 日本写真印刷 <7915> が反発し昨年来高値を更新。同社が手掛ける3D薄膜センサーが、米アップルの次世代モデル「iPhone8」に採用されるとの観測が出ており、22日も思惑買いが流入した様子だ。信用面では貸借倍率0.07倍と売り長であり、取組妙味が膨らんでいる。

■JFE <5411>  2,228円 (+65.5円、+3.0%)

 ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> が大幅続伸し、昨年来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)→オーバーウエイト(強気)」に引き上げ、目標株価2140円→2800円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、外部環境好転による業績急回復局面を迎えると予想。その背景は円安と中国政府の鉄鋼過剰生産設備の廃棄目標引き上げの2点。現状のスプレッド(製品出荷価格と原料購入価格の差)水準が大きく割り込むリスクは小さいとみている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を580億円→1070億円(会社計画は800億円)、18年3月期を1100億円→2000億円、19年3月期を1200億円→2300億円に上方修正した。

■大王製紙 <3880>  1,366円 (+39円、+2.9%)

 大王製紙 <3880> が続伸、約1ヵ月ぶりに昨年来高値を更新した。22日は前日上昇した反動もあって紙パルプセクターは総じて利益確定売りに押されたが、同社株はそのなかで強さをみせた。ここ主要素材に値上げの動きが相次いでおり、製紙業界でも印刷・情報用紙の値上げに動き出す企業が相次いでいる。同社は21日、4月1日出荷分から印刷用紙を1キロ15円(15~20%)以上、情報用紙を10%以上、現行価格から引き上げることを発表しており、これによる利益採算の改善を期待する買いを引き寄せた。

■三井金属 <5706>  393円 (+11円、+2.9%)

 三井金属 <5706> が16日につけた昨年来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付のリポートで、レーティングは「ニュートラル」を継続し、目標株価を220円から350円へ引き上げたことが好感された。同証券では、成長コアの候補に触媒と銅箔を挙げており、HDI基板向けでの極薄箔採用の道筋が見えてきたことに加え、それまでは汎用銅箔の収益改善が支えるといった成長路線が再び見えつつある状況を指摘。また、18年3月期に一部HDI基板の採用が確認できれば19年3月期以降の利益成長の核心につながるとしている。17年3月期営業利益予想を従来の220億円から320億円(会社計画320億円)へ、18年3月期は同180億円から380億円へ、19年3月期は同200億円から410億円へそれぞれ見通しを引き上げている。

■日本海洋掘削 <1606>  2,484円 (+59円、+2.4%)

 日本海洋掘削 <1606> が3日続伸。21日の取引終了後、連結子会社がガスプロムネフチサハリン(ロシア)との間で、セミサブマーシブル型リグ「HAKURYU-5」によるロシア連邦・サハリン3鉱区での掘削契約を締結したと発表し、業績拡大への期待感から買いが入った。作業開始時期は6月上旬を予定しており、受注金額は約3200万ドルを見込んでいる。なお、同件は18年3月期に計上する予定のため、17年3月期業績に与える影響はないとしている。

■日本水産 <1332>  574円 (+12円、+2.1%)

 日本水産 <1332> が上伸。21日、同社が配当修正を発表。17年3月期の年間配当を従来計画の5円→6円(前期は5円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の経常利益は前期比13.5%増の235億円と2期ぶりに過去最高益を更新する見通し。併せて、株主優待制度を新設すると発表。毎年3月末時点の株主を対象に、500株以上保有で同社商品3000円相当、1000株以上保有で同5000円相当を贈呈する。商品は特定保健用食品の健康飲料「イマークS」またはビン詰め・缶詰セット。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■日本郵船 <9101>  254円 (+5円、+2.0%)

 日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運株が総じて上昇。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前日21日時点で5日続伸、21ポイント高で778まで水準を切り上げており、同指数との株価連動性の高い海運株を刺激するかたちとなった。世界的な景況感の回復を背景に鉄鉱石価格や銅、アルミなど非鉄市況の上昇が顕著となっており、ばら積み船市況もその流れに乗り始めた。

■阿波銀行 <8388>  774円 (+15円、+2.0%)

 阿波銀行 <8388> が反発。22日14時ごろ、上限を220万株(発行済み株式総数の0.98%)または17億円とする自社株買いを発表し、これが材料視された。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。取得期間は3月1日から24日まで。なお、今回取得した自己株式は消却を予定している。

■新日鉄住金 <5401>  2,871.5円 (+52円、+1.8%)

 新日鐵住金 <5401> 、ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> がいずれも昨年来高値を更新するなど鉄鋼株の上昇が顕著。鉄鋼セクターは中国の鉄鋼の過剰生産による供給過剰も、直近は中国が国内の鉄鋼生産能力を削減する方針にあることで市況が改善傾向にあり、米国トランプ政権下でのインフラ投資計画や中国の公共投資計画など、産業資材として鉄の需要は高まる方向にある。来期の企業業績でも鉄鋼セクターは収益伸び率で筆頭格にあり、見直し買いが入りやすくなっている。

■ニッコンHD <9072>  2,479円 (+44円、+1.8%)

 ニッコンホールディングス <9072> が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付のリポートで、レーティングは「ホールド」を継続し、目標株価を2500円から2600円へ引き上げたことが好感された。同証券では、テスト事業に加え自動車・部品関連のアウトソーシングにより梱包事業が好調に推移していると評価し、17年3月期営業利益予想を185億円から188億円(会社計画178億円)へ小幅増額している。また、18年3月期営業利益予想を197億円から200億円へ、19年3月期は同215億円から218億円へ引き上げている。

■トランザクション <7818>  2,133円 (+38円、+1.8%)

 トランザクション <7818> が続伸。22日正午ごろ、連結子会社トレードワークスが、小学館集英社プロダクション(東京都千代田区)とライセンス契約を締結し、「ポケットモンスター」がデザインされたトラベル雑貨製品の販売を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回のライセンス契約締結は、トレードワークスが培ってきたトラベル雑貨製品に関するノウハウと、世界的人気であるキャラクター「ポケットモンスター」が持つコンテンツ・デザイン力を取り入れることで、ファッション性の高いトラベル雑貨製品を幅広い年齢層へ向けて発信し、顧客層の拡大を図るのが狙い。トラベル雑貨ブランド「gowell」から、「ポケモンバッグとめるベルト」「ポケモンスーツケースベルト」「ポケモンアイマスク」「ポケモンネックピロー」などを4月末に発売する。なお、同件による17年8月期業績への影響は軽微としている。

■富士ソフト <9749>  2,856円 (+45円、+1.6%)

 富士ソフト <9749> が反発。21日、同社が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、はがき・住所録作成ソフト「筆ぐるめ」を贈呈する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■三井物産 <8031>  1,738.5円 (+24.5円、+1.4%)

 三井物産 <8031> や住友商事 <8053> が新高値。21日の原油価格が上昇したほか、非鉄市況が堅調に推移したことが好感された。三井物産の場合、今月8日に17年3月期連結純利益を従来予想の2200億円から3000億円(前期実績は834億1000万円の赤字)に増額修正したことも評価されている。鉄鉱石や石炭価格の上昇により金属資源セグメントの業績予想を引き上げた。三井物産の配当利回りは約2.9%前後、住友商も同3.3%の水準にあり期末の配当取りの動きが強まったようだ。

■東京エレクトロン <8035>  11,315円 (+145円、+1.3%)

 東京エレクトロン <8035> が6日ぶりに反発。米フィラデルフィア半導体指数は21日、一時990.59と2000年8月以来、16年半ぶりの水準に上昇している。米株式市場では、インテルやマイクロン・テクノロジーなどの半導体メーカーのほかアプライド・マテリアルズといった半導体製造装置メーカーが買われている。これを受け、東エレクにも買いが流入した。

■トピー工業 <7231>  3,280円 (+40円、+1.2%)

 トピー工業 <7231> が5日ぶり反発。21日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、純利益は45億円から59億円(前期比3.5倍)へ上方修正したことが好感された。千葉県市川市の賃貸用不動産の土地・建物売却に伴い固定資産譲渡益70億4600万円を特別利益として計上するため。なお、鉄スクラップ価格が第3四半期に高騰し、第4四半期も上昇基調で推移していることから、鉄鋼事業の利益水準が大きく下振れるとみており、売上高は2150億円から2070億円(同4.1%減)へ、営業利益は75億円から57億円(同43.0%減)へ下方修正した。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
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