市場ニュース

戻る
2017年02月22日05時30分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

アカツキ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アカツキ <3932>  5,810円 (+470円、+8.8%)

 アカツキ <3932> [東証M]が前日のストップ高の余勢を駆って続急伸。1月末を境に急反騰態勢に入り、時価は昨年5月下旬以来約9ヵ月ぶりの高値圏に浮上してきた。スマートフォンゲームの開発・運営を手掛けるが、課金収入が増勢で収益を押し上げている。「ドラゴンボール Z ドッカンバ トル」は、今下期以降、イベント効果により高いDAU(1日にサービスを利用したユーザー=アクティブユーザー)を確保、「サウザンドメモリーズ」も3周年記念イベントを実施したこともあり、昨年末に高水準の売上高を記録するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。既に会社側は17年3月期営業利益予想を大幅上方修正、20億円から40億円(前期比86%増)に倍額上方修正しているが、市場では一段の上乗せが有望とみられており、再増額を先取りする買いを呼び込んでいる。

■日本製紙 <3863>  2,115円 (+134円、+6.8%)

 東証1部の上昇率5位。日本製紙 <3863> が前日比6%超の上昇で2000円台に復帰したほか、王子ホールディングス <3861> も急動意、北越紀州製紙 <3865> なども上値指向が鮮明と紙パルプセクターへの買いが際立っている。これについて市場では「主要素材に値上げの動きが相次ぎ、そのなか日本製紙が4月出荷分から印刷用紙を15~20%値上げすると報じられたことで、紙パ株全般に見直し機運が広がった。解散価値を下回る低PBR株の宝庫であることも買い安心感を与え、個人投資家などの短期資金が流入している」(大手ネット証券アナリスト)と指摘していた。

■四国電力 <9507>  1,151円 (+58円、+5.3%)

 20日、四国電力 <9507> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の70億円→130億円に85.7%上方修正。減益率が68.1%減→40.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。電力融通取引が想定より増加し、売上が計画を上回ることが寄与。コスト削減の進展なども利益を押し上げる。

■五洋建設 <1893>  541円 (+25円、+4.8%)

 五洋建設 <1893> が大幅高に買われた。1月下旬以降は下値模索の動きにあったが、目先値ごろ感から押し目買いを誘導し急反発に転じた。同社は海洋土木のトップで、海外工事で高実績を持つ。今3月期はシンガポールでの地下鉄工事など大型案件が寄与して経常利益段階で2ケタ増益を達成する見通しにある。完工総利益率が改善傾向にあることも評価されている。今週は決算発表が一巡し、全般相場の方向性がはっきりしないなかで、リターンリバーサル狙いの買いが目立っており、同社株はその対象となっている。市場では「信用買い残が積み上がり上値の重さが気になるところだが、PER11倍台で指標面から割安感がある。21日はみずほ証券がレーティングを『買い』で継続して目標株価を680円から720円に引き上げたことが物色人気に火をつけたかたちだ」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■西尾レントオール <9699>  3,450円 (+150円、+4.6%)

 20日、西尾レントオール <9699> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.49%にあたる120万株(金額で39億6000万円)を上限に、21日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は20日終値の3300円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ローツェ <6323>  2,637円 (+102円、+4.0%)

 ローツェ <6323> の上値追い鮮烈。同社はウエハー搬送装置などを手掛けており、世界的に好調な半導体設備投資需要を捉えている。17年2月期の連結売上高は207億1100万円から247億300万円(前期比23.9%増)へ、営業利益を39億6600万円から47億300万円(同60.1%増)へ大幅上方修正しているが、18年2月期についても、同社の韓国子会社が日本円にして約90億円の製品を一括受注し、これが計上される見通しにあることから高成長トレンドが継続するとの見方が強い。また、独自技術を生かして細胞自動培養装置を製造しており、市場では再生医療関連の一角としてもテーマ性を見出している。再生医療分野は周辺機器を含め2030年には10兆円を超える市場規模に成長すると試算されており、同社の中長期的な成長期待につながっている。

■高島屋 <8233>  1,037円 (+37円、+3.7%)

 高島屋 <8233> 、松屋 <8237> 、エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> 、丸井グループ <8252> 、三越伊勢丹ホールディングス <3099> など百貨店株が軒並み高い。月末の金曜日に午後3時の退社を促して消費喚起を狙う「プレミアムフライデー」が今週末24日から開始される。それを見込んだ消費関連株に物色の矛先が向いている。取り組みに積極的な百貨店はその有力関連セクターとして投機資金のターゲットとなりやすい。日銀の金融政策決定会合前に不動産株が物色されたように、「緩和トレード」ならぬ「プレミアムフライデートレード」の要素もあるようだ。

■日本調剤 <3341>  3,855円 (+125円、+3.4%)

 日本調剤 <3341> が反発。20日の取引終了後、第一生命ホールディングス <8750> 傘下の第一生命保険およびネオファースト生命保険と業務提携を行うと発表しており、今後の事業展開への貢献を期待した買いが入ったようだ。今回の提携は、営業基盤やスマートフォンアプリなどの顧客インターフェイスにおけるコラボレーションや、双方のノウハウを活用した健康寿命延伸に役立つ新たな保険商品・サービスの開発などを目的としたもの。また、日本調剤の保険代理店店舗での第一生命グループ商品の販売や、「お薬手帳プラス」アプリの第一生命グループ契約者向けサービスとしての活用の検討なども行うという。なお、同件による17年3月期業績への影響は軽微としている。

■横浜ゴム <5101>  2,263円 (+67円、+3.1%)

 横浜ゴム <5101> が4日続伸し、約1ヵ月ぶりに昨年来高値を更新した。同社は20日後場に決算を発表。16年12月期の連結経常利益は前の期比20.7%減の391億円になったが、従来予想の310億円を上回って着地。続く17年12月期は前期比11.2%増の435億円に伸びる見通しとなったことが引き続き材料視された。前期は前の期に比べ対ドルで12円も円高だったことや、タイヤの価格低下などが響き大幅減益となった。今期は昨年買収したオランダATG社の通期フル寄与に加え、製品構成の良化や原価低減などで2ケタ増収増益を見込む。

■CYBERDYNE <7779>  1,720円 (+45円、+2.7%)

 サイバダイン <7779> [東証M]が反発。20日の取引終了後、経済産業省などが主催する第3回「日本ベンチャー大賞」で「内閣総理大臣賞」を受賞したと発表しており、これを好感した買いが入った。日本ベンチャー大賞は、若者などのロールモデルとなるような、インパクトのある新事業を創出した起業家やベンチャー企業を表彰する制度。また同社が受賞した内閣総理大臣賞は、事業の新規性や革新性、グローバル市場への進出や社会課題の解決といった事業のビジョンなどに関し、最も評価の高いベンチャー企業に対して付与されるという。

■千代田化工建設 <6366>  736円 (+16円、+2.2%)

 千代田化工建設 <6366> が買い優勢、テクニカル的には今月10日の安値710円、20日の安値711円で2点底を形成、5日移動平均線上に浮上してきた時価は底入れ初動の兆しみせている。三菱系の総合エンジニアリング大手でLNGプラントでは世界トップクラスの実力を持つ。17年3月期業績は、9日に英国の関連会社の収益不振を受け最終損益段階で360億円の赤字に沈むことを発表したが、事前に織り込みが進んでいたことから株価面での影響は限定的で売りが枯れた印象。今年はサウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコの新規上場を控え、原油市況に先高期待があることも、エネルギープラントの需要喚起が期待できる同社にとって追い風材料となっている。業績も18年3月期はカタールやベトナムでの不採算案件が一巡し、北米のLNGプロジェクトの寄与で回復色を強めるとの見方が支配的だ。

■日本精工 <6471>  1,650円 (+34円、+2.1%)

 ベアリング株が軒並み高。日本精工 <6471> やNTN <6472> 、不二越 <6474> が昨年来高値を更新したほか、ジェイテクト <6473> やTHK <6481> も新値圏で堅調に推移。経済産業省の機械統計によると軸受完成品の生産数量は昨年12月が前年同月比8.2%増と高水準の伸びを記録。海外向け輸出などが伸びている。国内大手証券では、日本精工の業績は17年3月期は減益予想だが、18年3月期は最高益を予想するなど急回復を見込んでいる。米国向けなどの設備投資拡大とともにベアリングなど需要の増加が期待されており、足もとでは機械株への外国人買いの観測も出ている。

■GSユアサ <6674>  509円 (+8円、+1.6%)

 ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> が反発し、昨年来高値を更新。同社子会社のジーエス・ユアサ テクノロジーは21日、防衛整備庁と契約した「海上自衛隊向け潜水艦搭載リチウムイオン電池」について、3月から量産を開始すると発表した。ジーエス・ユアサ テクノロジーは2015年度に防衛整備庁と契約を締結し、専用工場を昨年10月に滋賀県草津市に建設。今後は3月に向けて量産体制を整え、来年8月に海上自衛隊に納入する予定となっている。

■ワコム <6727>  415円 (+6円、+1.5%)

 ワコム <6727> が続伸。21日、同社のクリエイティブタブレット「Wacom MobileStudio Pro16」160台が代々木アニメーション学院(東京都千代田区)で採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同校のマンガ科では、既に「Cintiq Companion2」が導入されているが、今回の採用は、キャラクターデザインやCGなどを含むゲームの分野などにも応用されるイラスト科での採用となり、全国7ヵ所の校舎に設置されるという。また、同校に採用されたことで、今後の採用の広がりにも期待が持たれているようだ。

■スカパーJ <9412>  507円 (+7円、+1.4%)

 スカパーJSATホールディングス <9412> が4日続伸。21日、傘下のスカパーJSATが19年下期に通信衛星を打ち上げ、ハイ・スループット衛星(HTS)事業へ本格参入すると発表しており、業容拡大への期待感から買いが入ったようだ。HTSは、従来型の衛星に比べて通信容量が大幅に増大した衛星のこと。近年、航空機内でのネット利用ニーズが高まっていることから、航空機や商船に大容量のインターネット通信サービスを提供するのが狙い。なお、衛星はボーイング・サテライト・システムズ・インターナショナル(カリフォルニア州)が製造する。

■福井コン <9790>  2,868円 (+38円、+1.3%)

 福井コンピュータホールディングス <9790> がしっかり。20日の取引終了後、子会社福井コンピュータドットコムが、新たな住宅広告サービス「3Dバーチャル住宅展示場」を今春から公開すると発表しており、新サービスへの期待感から買いが入っている。「3Dバーチャル住宅展示場」は、インターネット上に各住宅会社の3D仮想モデルハウスを構築し、パソコンやタブレット、スマートフォンなどから、24時間365日いつでもどこでもモデルハウスの見学ができるサービス。建材・設備と住まいの3Dシミュレーションサイト「3Dカタログ.com」の建材データと連動しているので、3D仮想モデルハウスに使われている建材の入替えシミュレーションをその場で行えるといった、仮想空間ならではの新たな価値を提供するのが特徴としている。

■アズビル <6845>  3,600円 (+45円、+1.3%)

 アズビル <6845> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付のリポートで、レーティングは「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を4000円から4200円へ引き上げたことが好感されている。同証券は、主力のビルディングオートメーション(BA)事業の業績伸長によって、連結営業利益は過去最高を更新するとの見方を継続している。18年3月期営業利益予想を220億円へ引き上げ、08年3月期のピーク利益204億円を更新すると見込んでいる。「新設」の首都圏オフィスの再開発案件、その後の「既設」の更新需要が当面の受注ドライバーであり、中期的な業績拡大が期待できるとしている。

■日本板硝子 <5202>  865円 (+10円、+1.2%)

 日本板硝子 <5202> が続伸。21日、米ケンタッキー州の自動車用ガラス工場について、最新技術による製造プロセス刷新に着手すると発表しており、生産性向上への期待から買いが入った。フロントガラス(合わせガラス)製造用に最新の高精度プレス(APBL)設備を導入し、人気が高まるヘッド・アップ・ディスプレーなどに対応するのが狙い。投資額は750万ドルの予定で、今春の着工を予定している。

■東ソー <4042>  1,015円 (+11円、+1.1%)

 塩ビ・ソーダ大手の東ソー <4042> が続伸し、連日で上場来高値を更新した。株価は業績を上方修正した今月2日から上昇基調を続けている。予想PERが9倍台と割安感が強いことも買いを支えているようだ。同社は2日後場、17年3月期の連結経常利益を従来予想の800億円→1050億円に31.3%上方修正。増益率が21.6%増→59.5%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ウレタン原料や塩化ビニール樹脂の市況上昇で採算が想定以上に改善することが寄与。昨年11月以降の円安進行で為替差損益が改善することも利益を押し上げる。

※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
お気に入りを追加しました。
x
お気に入りを削除しました。
x

日経平均