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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オリンパス、シャープ、テンプHD

オリンパス <日足> 「株探」多機能チャートより
■オリンパス <7733>  3,940円  +30 円 (+0.8%)  本日終値
 オリンパス<7733>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17日、同社株の目標株価を4920円から5150円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエート」を継続した。17年3月期の純利益を595億円から788億円(前期比26%増)に上方修正した。テルモ<4543>の普通株売却により約230億円の特別利益を計上したことが要因。また、18年3月期は外科内視鏡やエネルギーデバイスの新製品効果で、前期比13%前後の営業利益(IFRSベース)を見込んでいる。

■シャープ <6753>  333円  +2 円 (+0.6%)  本日終値
 シャープ<6753>が底堅い展開。株価は昨年10月下旬に上放れて以降、25日移動平均線を足場にきれいな上昇トレンドを描いている。足もと時価総額は1兆6500億円強まで拡大、現在7900億円前後の東芝<6502>の約2倍の水準と差が広がっている。シャープは前週末17日寄り前に17年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業損益を373億円から474億円(前期1619億6700万円の赤字)へ、最終損益を372億円の赤字から271億円の赤字(同2559億7200万円の赤字)へ上方修正している。原材料購入にかかわる契約について変更契約を締結しており、この変更に伴う売上原価の減少が寄与するかたちとなっている。市場でも概ね、この損益の上方修正に対する評価は高い。東海東京調査センターでは18年3月期以降のエネルギーソリューション部門について、今回の価格是正により、原料高騰による大幅減益リスクが小さくなるとみている。

■テンプホールディングス <2181>  1,937円  -93 円 (-4.6%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 17日、テンプホールディングス <2181> が創業者の篠原欣子名誉会長による2435万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限365万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数が最大で2800万株と発行済み株式数の11.8%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は27日から3月1日までのいずれかの日に決定される。同時に発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる187万5000株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したが買い材料視されなかった。

■セイコーエプソン <6724>  2,560円  -16 円 (-0.6%)  本日終値
 セイコーエプソン<6724>が続落。東芝<6502>が3月末に債務超過となった場合、エプソンが東芝に代わり日経平均銘柄に採用されるとの思惑から、株価は強含みで推移したが、この期待は「相当程度織り込まれた」との見方が市場には出ている。実際に今期末に東芝が債務超過となった場合、8月1日に東証2部指定となり、日経平均採用銘柄から除外されると予想されている。この場合、7月上旬に代替銘柄が公表され、8月1日の東芝の指定替えと同時にリバランスが実施されるとの見方が強い。東芝の代替候補はエプソンが最有力で続いて、村田製作所<6981>との観測が出ている。

■アスクル <2678>  3,315円  -5 円 (-0.2%)  本日終値
 アスクル<2678>が3日続落。16日朝に発生した埼玉県の物流拠点「ASKUL Logi PARK首都圏」(埼玉県・三芳町)の火災が20日朝になっても鎮火せず、19日には近隣住民が避難するなど周辺にも影響が出ていることから、業績に対する警戒感が強まっているようだ。

■ハピネス・アンド・ディ <3174>  863円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 17日、ブランドショップを展開するハピネス・アンド・ディ <3174> [JQ]が17年8月期上期(16年9月-17年2月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.5億円→3.8億円に52.0%上方修正。増益率が14.2%増→73.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。年末年始商戦の好調に加え、低価格品の拡充や好立地への移転効果などで、売上が計画を上回ったことが寄与。不採算店舗の閉店で販管費が減少したことも利益上振れに貢献した。

■ジェイホールディングス <2721>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 ジェイホールディングス<2721>がストップ高。17日取引終了後、17年12月期の連結業績予想を発表した。売上高は58億5100万円(前期比4.5倍)、営業利益は2億円(同9.6倍)、最終利益は1億7600万円(同8.8倍)を見込んでおり、業績の高変化がポジティブサプライズとなった。同社は不動産販売および仲介のほか、Web事業やフットサルコート運営などを手掛けている。安定的な収益源かつ今後も成長性が期待されるWeb事業と不動産事業に、経営資源を注力して業績の拡大を図る方針にある。

■ DWセラピ研 <4576>  715円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 17日、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [JQG]が、子会社日本革新創薬が名古屋大学発の創薬バイオベンチャー、アイ・エヌ・アイ(INI)と視神経炎治療薬に関する実施許諾を受ける契約を結んだと発表したことが買い材料視された。眼科領域の難治性疾患には、神経変性をその原因とするものが存在することが知られており、INIが創出した神経変性抑制作用を有する化合物は、革新的な眼科領域医薬品となる可能性がある。日本革新創薬はINIが出願中の神経変性抑制剤に関する特許のもと、眼科領域の医薬品を開発・製造・販売する権利の許諾を受け、同社と協働して眼科領域医薬品の研究開発を進めていく。

●ストップ高銘柄
 イントラスト <7191>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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