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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱Uリース、資生堂、小糸製

三菱Uリース <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJリース <8593>  620円  +16 円 (+2.7%)  本日終値
 三菱UFJリース<8593>が反発。大和証券が17日付で投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を530円から660円へ引き上げたことが好材料視された。同証券によると、第3四半期までで航空機の売却などを行っており、今後は積み増すよりもセカンダリーマーケットへの知見を深めて利益を計上する段階にあると指摘。ベースのリースや割賦での利益に加え、キャピタルゲインの実現により増益確度が高まりつつあると判断したという。これを受け、17年3月期最終利益予想を540億円から570億円(会社予想510億円)へ、18年3月期を同550億円から590億円へ引き上げている。

■技研製作所 <6289>  2,033円  +46 円 (+2.3%)  本日終値
 17日、技研製作所 <6289> [東証2]が配当修正を発表。17年8月期の上期配当を従来計画の20円→30円(前年同期は17円)に増額修正したことが買い材料視された。従来計画の普通配当20円に創業50周年記念配当10円を上積みする。23日の配当権利日を目前に控え、配当取りを狙う買いが向かった。なお、年間配当は50円となり、前日終値ベースの配当利回りは2.52%に上昇した。

■ハピネット <7552>  1,458円  +30 円 (+2.1%)  本日終値
 ハピネット<7552>が続伸。午前11時ごろ、子会社ハピネット・ベンディングサービスが、バンダイナムコホールディングス<7832>傘下のバンダイが3月1日にオープンする「TOKYO GASHAPON STREET」の運営を行うことになったと発表しており、これを好感した買いが入った。「TOKYO GASHAPON STREET」は、東京駅一番街の東京キャラクターストリート内に設置し、最新のカプセル玩具を一堂に集めて販売するバンダイ初のオフィシャルショップ。カプセル玩具を販売する自動販売機を約100面、くじガシャポンを4台設置。日本語だけでなく、英語、韓国語、中国語で購入手順を説明するパネルを設置することでインバウンド需要も見込んでおり、さらにカプセル玩具は、人通りの多さが売り上げと密接に関係しているため、1日平均40万人以上が利用する東京駅での出店には大きな期待が持てるとしている。

■HUG <3676>  1,504円  +27 円 (+1.8%)  本日終値
 17日、ハーツユナイテッドグループ <3676> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.4%にあたる76万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月20日から4月28日まで。同時に17年3月期の連結経常利益を従来予想の25.7億円→20.7億円に19.6%下方修正したが売り材料視されなかった。

■資生堂 <4911>  2,873円  +35.5 円 (+1.3%)  本日終値
 資生堂<4911>が反発。午後1時ごろ、JPホールディングス<2749>と、事業所内保育所の運営受託などを行う合弁会社「KODOMOLOGY(コドモロジー)」をきょう付で設立したと発表しており、これを好感した買いが入った。合弁会社の設立に向けた取り組み自体は、昨年11月に発表していたが、事業スタートを改めて好材料視した格好。また、17日の取引終了後には、ニチイ学館<9792>が日本生命保険(大阪市中央区)と共同で企業主導型保育所の全国展開を4月から開始すると正式に発表しており、サクセスホールディングス<6065>なども含めた保育所関連の一角への関心が高まっているようだ。

■小糸製作所 <7276>  5,820円  +60 円 (+1.0%)  本日終値
 小糸製作所<7276>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を6200円から6400円へ引き上げたことが好材料視された。LEDを中心とした受注数量の好調や製品ミックス向上により、17年3月期の営業利益予想を880億円から920億円へ、18年3月期を同1000億円から1030億円へ上方修正したことが要因。中期的にもADB(配光可変型ヘッドランプ)の普及などによる付加価値アップが期待できるが、来期の慎重な期初ガイダンスには留意が必要ともしている。

■極洋 <1301>  2,851円  +25 円 (+0.9%)  本日終値
 17日、極洋 <1301> が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は10→1の株式併合前で5円)に増額修正したことが買い材料視された。今年9月に創立80周年を迎えることを踏まえ、従来計画の普通配当50円に記念配当10円を上積みする。前日終値ベースの期末配当利回りは2.12%に上昇した。発表を受けて、配当権利日を約1ヵ月後に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■日本郵船 <9101>  247円  +2 円 (+0.8%)  本日終値
 日本郵船<9101>が値刻みこそ小幅ながら4日続伸と上値慕いの展開にあるほか、川崎汽船<9107>、飯野海運<9119>なども堅調な値動きをみせた。世界的な景況感の回復を背景に市況関連銘柄には追い風が吹いている。非鉄市況の上昇が顕著だが、最近では鉄鉱石の価格急騰などが鉄鋼や自動車業界にも影響を与えている。そうしたなか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の値動きを表すバルチック海運指数も底入れから反騰色を見せ始めた。バルチック海運指数は前週末に31ポイントの上昇をみせ741まで回復、前週後半の2日間で7.7%の急上昇をみせていることから、同指数と株価連動性の高い海運株を刺激する材料となっている。

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