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【市況】日経平均は小幅下落、ブリヂストンとソフトバンクGが下支え、中小型株物色は活発/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は小幅に下落。27.32円安の19207.30円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えた。売り先行の展開となり、19200円を下回って始まった。17日の米国市場ではNYダウが7営業日続伸となっていたが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の19130円だった。円相場が1ドル112円台での推移となるなか、幅広い銘柄に売りが先行した。

 ただし、米国が祝日で海外勢のフローが限られるなかで商いは膨らまず、下を売り込む流れにもならなかった。そのため、寄付き直後につけた19115.11円を安値に、その後はじりじりと下げ幅を縮めている。

 セクターでは石油石炭、水産農林、その他製品、鉱業、繊維、海運、医薬品が冴えない。一方でブリヂストン<5108>のインパクトからゴム製品が上昇率トップ。ソフトバンクG<9984>のインパクトから情報通信がしっかり。その他、空運、小売、銀行が小じっかり。

 売り優勢の展開となったが、ブリヂストン<5108>、ソフトバンクG<9984>の上昇が日経平均を下支えする格好となっている。また、25日線のほか、一目均衡表の雲上限が支持線として機能しており、売り込みづらい状況であろう。もっとも、週明けの米国市場が祝日で休場になるため、フローが限られていることで方向感が出難い需給状況であろう。

 一方で東証2部のほか、マザーズ指数、ジャスダック平均はプラス圏で推移しており、インデックスに振らされ難い個人主体による中小型株にシフトしやすい。また、ブリヂストンやソフトバンクGが強い動きをみせており、材料等のある銘柄への物色意欲は強い。日経平均はこう着となろうが、個別対応でFOMC議事録やトランプ政権の政策を待つ格好になりそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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