【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アカツキ、ブリヂストン、ソフトバンク
アカツキ <日足> 「株探」多機能チャートより
アカツキ<3932>が急反騰。東海東京調査センターでは17日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を6500円から9100円に大幅に引き上げており、これが株価を強く刺激する格好となった。同社はスマートフォンゲームの開発・運営を手掛けるが主力ゲームの課金収入が好調だ。同調査センターでは、国内「ドラゴンボールZドッカンバトル」と「サウザンドメモリーズ」の売り上げが、予想以上に好調に推移していることを評価、17年3月期通期の営業利益を前回見通しの33億円から45億1200万円(前期比110.3%増)、18年3月期は66億円から72億7900万円に大きく増額修正している。
■大平洋金属 <5541> 421円 +26 円 (+6.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
大平洋金属<5541>が急動意、昨年12月9日につけた高値410円を上抜き、昨年来高値更新となった。同社は新日鉄住金系のフェロニッケル最大手で、市況上昇が顕著な非鉄関連株の一角として市場の注目を集めている。市場では「直近こそ上昇一服局面にあるが、ここ最近、銅やアルミなどと合わせニッケル市況の上昇が際立っており、同社株はその象徴株の一角として物色されている。直近ではマッコーリーキャピタル証券が『アウトパフォーム』で目標株価を450円に引き上げており、これも株高を後押ししているようだ」(大手ネット証券アナリスト)としており、個人投資家などの短期資金の流入を指摘している。信用取組は売り残が厚く、東証信用残は信用倍率が0.98倍、日証金では0.26倍と需給妙味も意識されている。
■ヨネックス <7906> 4,750円 +280 円 (+6.3%) 11:30現在
17日、ヨネックス <7906> [東証2]が3月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、継続保有期間3年未満で3000円相当の自社商品1点、3年以上で同2点を贈呈する株主優待新設を発表したことも支援材料となった。
■JCU <4975> 7,480円 +430 円 (+6.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
17日、JCU <4975> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■ブリヂストン <5108> 4,547円 +232 円 (+5.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
17日、ブリヂストン <5108> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.4%にあたる5000万株(金額で1500億円)を上限に自社株買いを実施するとともに、最大7000万株の株式を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月20日から12月22日まで。消却予定日は18年1月9日としている。
■FFRI <3692> 5,340円 +260 円 (+5.1%) 11:30現在
FFRI<3692>、セグエグループ<3968>、ラック<3857>など情報セキュリティー関連株に物色の矛先が向かっている。世界的にサイバー攻撃による被害が深刻化するなか、日本でも情報セキュリティーの重要性に対する認識が高まっている。特定の組織や人を狙って行われる標的型サイバー攻撃が年々活発化しており、手口や技術も年々高度化するなかで大きな脅威となっている状況だ。直近では文部科学省傘下の国立情報学研究所が3月から大学を狙うサイバー攻撃の監視を始め、知財の流出阻止につなげる構えにあるなど、官民学一体で対応に当たる動きが強まってきた。ヒューリスティックエンジンにより未知のウイルスを検知する技術に長じるFFRIをはじめ、関連銘柄の先高期待は強い。
■セリア <2782> 8,490円 +330 円 (+4.0%) 11:30現在
17日、100円ショップ大手のセリア <2782> [JQ]が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の35円→40円(前期は30円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期最終利益は前期比25.8%増の100億円に拡大し、8期連続で過去最高益を更新する見通し。発表を受けて、株主還元の拡充が好感される形で買い優勢でのスタートとなった。併せて、3月31日割当で1→2の株式分割を実施すると発表。流動性の向上や投資家層の拡大を好感する買いも向かった。
■HUG <3676> 1,526円 +49 円 (+3.3%) 11:30現在
17日、ハーツユナイテッドグループ <3676> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.4%にあたる76万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月20日から4月28日まで。同時に17年3月期の連結経常利益を従来予想の25.7億円→20.7億円に19.6%下方修正したが売り材料視されなかった。
■ソフトバンクグループ <9984> 8,769円 +251 円 (+3.0%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>は全般軟調相場に逆行、25日移動平均線をサポートラインに力強い上昇トレンドを継続している。米国主導のトランプ相場に東京株式市場の主力銘柄は今一つ乗り切れていない状況にあるが、そのなかで同社株は先高期待が強い。そのなか17日、一部外資系メディアを通じて「同社が傘下に収めている米携帯電話子会社スプリントの経営権を、ドイツテレコム傘下のTモバイルUSに譲渡することを検討している」と伝わったことで、合併交渉が再び俎上に載るとの思惑が再燃、改めて物色人気を盛り上げている。
■ハピネット <7552> 1,450円 +22 円 (+1.5%) 11:30現在
ハピネット<7552>が続伸。午前11時ごろ、子会社ハピネット・ベンディングサービスが、バンダイナムコホールディングス<7832>傘下のバンダイが3月1日にオープンする「TOKYO GASHAPON STREET」の運営を行うことになったと発表しており、これを好感した買いが入っている。「TOKYO GASHAPON STREET」は、東京駅一番街の東京キャラクターストリート内に設置し、最新のカプセル玩具を一堂に集めて販売するバンダイ初のオフィシャルショップ。カプセル玩具を販売する自動販売機を約100面、くじガシャポンを4台設置。日本語だけでなく、英語、韓国語、中国語で購入手順を説明するパネルを設置することでインバウンド需要も見込んでおり、さらにカプセル玩具は、人通りの多さが売り上げと密接に関係しているため、1日平均40万人以上が利用する東京駅での出店には大きな期待が持てるとしている。
■ヤフー <4689> 535円 +8 円 (+1.5%) 11:30現在
ヤフー<4689>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が前週末17日付のリポートで、レーティング「オーバーウエート」を継続し、目標株価を600円から640円へ引き上げたことが好感されている。同証券は17年3月期第3四半期の決算を踏まえ、通期営業利益予想を従来の2011億円から2058億円へ引き上げた。また、「EC革命」が漸く評価され始めたことを指摘。さらに、YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)での動画広告の収益貢献に期待ができることから、18年3月期営業利益予想を2030億円から2170億円へ、19年3月期は同2090億円から2267億円へ見通しを引き上げている。
■技研製作所 <6289> 2,016円 +29 円 (+1.5%) 11:30現在
17日、技研製作所 <6289> [東証2]が配当修正を発表。17年8月期の上期配当を従来計画の20円→30円(前年同期は17円)に増額修正したことが買い材料視された。従来計画の普通配当20円に創業50周年記念配当10円を上積みする。23日の配当権利日を目前に控え、配当取りを狙う買いが向かった。なお、年間配当は50円となり、前日終値ベースの配当利回りは2.52%に上昇した。
■ハピネス・アンド・ディ <3174> 863円 +150 円 (+21.0%) ストップ高 11:30現在
17日、ブランドショップを展開するハピネス・アンド・ディ <3174> [JQ]が17年8月期上期(16年9月-17年2月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.5億円→3.8億円に52.0%上方修正。増益率が14.2%増→73.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。年末年始商戦の好調に加え、低価格品の拡充や好立地への移転効果などで、売上が計画を上回ったことが寄与。不採算店舗の閉店で販管費が減少したことも利益上振れに貢献した。
●ストップ高銘柄
ジェイホールディングス <2721> 520円 +80 円 (+18.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
イントラスト <7191> 1,050円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース