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【市況】東京株式(大引け)=112円安、円高と週末要因が絡みリスク回避の売り優勢に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 17日の東京株式市場は、目先手掛かり材料難で買いが手控えられる展開となり、日経平均株価は1万9200円台近辺での安値もみ合いとなった。

 大引けの日経平均株価は前日比112円91銭安の1万9234円62銭と続落。東証1部の売買高概算は20億2929万株、売買代金概算は2兆121億9000万円。値上がり銘柄数は887、対して値下がり銘柄数は963、変わらずは152銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が高安まちまちだったほか、外国為替市場で1ドル=113円台前半と円高方向に振れたことなどから、主力株中心にリスクを回避する動きが強まった。国内企業の決算発表が大方出揃い、買い手掛かりを欠いたことも、個別株物色の勢いを削ぐ要因となったようだ。食料品や医薬品などディフェンシブセクターの一角が買われた一方、主力輸出株や、内需では不動産株などが売られ投資家心理を冷やした。前日も発動された日銀のETF買いに対する思惑が下値を支えたものの、全般のムードは変えられなかった。週末要因も絡み押し目に買い向かう動きも限定的であり、東証1部の売買代金は、活況の目安とされる2兆円台をかろうじてキープしたとはいえ低調だった。

 個別では、売買代金断トツの東芝<6502>が続急落となった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。ソフトバンクグループ<9984>が軟調。東海カーボン<5301>が大きく下落、三井不動産<8801>など不動産株も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が下値模索の展開となり、ダイキン工業<6367>も安い。

 半面、トレンドマイクロ<4704>が物色人気となり、任天堂<7974>もしっかり。ブイ・テクノロジー<7717>も堅調だった。新日本電工<5563>が高く、日本CMK<6958>も上昇した。薬王堂<3385>が活況高となったほか、ニチイ学館<9792>、日本ライフライン<7575>なども買いを集めた。アサヒグループホールディングス<2502>も高い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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