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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ディップ、東芝、三井不

ディップ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディップ <2379>  2,357円  +7 円 (+0.3%)  本日終値
 ディップ<2379>がしっかり。16日の取引終了後、17年3月期の期末配当について、記念配当2円を実施し計19円にすると発表しており、これを好感した買いが株価を下支えした。今年3月14日に設立20周年を迎えるのを記念して実施するという。なお、年間配当は35円を予定している。

■東芝 <6502>  184円  -18.7 円 (-9.2%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 東芝<6502>が4日続落。昨年末時点で1912億円の債務超過となる見通しが判明したことを受け、15日に一時199円20銭まで売られる場面があったものの、昨年春以降、維持してきた200円ラインを割り込んだことで見切り売りが膨らんでいる様子だ。17年3月期決算での債務超過状態を解消できず東証2部に降格する可能性が出てきたとの報道も出ており、東証1部ではなくなった場合、日経平均株価やTOPIXの構成銘柄から外れるため指数連動型ファンドからの売りを浴びる懸念も出ている。

■三井不動産 <8801>  2,630円  -79 円 (-2.9%)  本日終値
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>など大手不動産株が安い。直近は米長期金利が上昇一服となり、国内でも10年債利回りは2月初旬をピークにやや低下傾向にある。本来であれば、不動産業界にとって風向きは良い方向に変わっており、ここでの下げはやや違和感もある。市場では「マンション事業の好調は曲がり角にきている感触。また、来年以降は低金利環境を背景としたオフィスビルの大量供給が加速、その反動を警戒する声もある」(大手ネット証券アナリスト)と指摘していた。

■三菱UFJ <8306>  763.8円  -6.9 円 (-0.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が軟調。ここ米長期金利の上昇やトランプ政権が進めようとしている金融規制見直しの動きなどが、同国でのビジネス展開に厚い同社株にプラスに作用していたが、目先は調整局面にある。前日に米10年債は2.44%と0.05%下落しており、上昇一服感が出ている。米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティグループ、JPモルガンなどの株価も軒並み軟調だったことから、この流れが波及した。

■トヨタ自動車 <7203>  6,400円  -57 円 (-0.9%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が下値模索の展開。米国の長期金利上昇が目先一服しており、外国為替市場ではドル売り円買いの動きに反映されている。足もとは1ドル=113円台前半まで円高に振れており、これが為替感応度の高い自動車セクターへの売りを誘った。トランプ大統領の保護主義的な政策に対する警戒感も依然として根強い。

■西武ホールディングス <9024>  1,931円  -7 円 (-0.4%)  本日終値
 みずほ証券は、第3四半期の決算シーズンが終了したことを受け、8月に予定されているJPX日経400の定期見直し予想をアップデートした。同予想では、新規上場から3年が経過する西武ホールディングス<9024>やオープンハウス<3288>、サントリー食品インターナショナル<2587>、ダイキョーニシカワ<4246>を新規採用銘柄候補としたほか、ソニー<6758>、アドバンテスト<6857>、アルバック<6728>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、SUMCO<3436>なども採用候補とした。一方、除外候補として日本郵船<9101>やグリー<3632>、日揮<1963>、エイチ・アイ・エス<9603>、神戸製鋼所<5406>、クックパッド<2193>、セイコーホールディングス<8050>などを挙げている。

■安江工務店 <1439>  1,885円  +382 円 (+25.4%) 一時ストップ高   本日終値
 安江工務店<1439>が一時ストップ高の1903円まで買われ上場来高値を更新した。10日に東証ジャスダック市場と名証2部に新規上場したばかりの銘柄で、週末要因などもあって全般市場に手詰まり感が強まるなか、直近IPO銘柄ならではの値動きの軽さに期待した買いが入ったようだ。同社は、愛知県を地盤に住宅リフォームや新築注文住宅の建設、不動産流通事業などを展開。10日の上場時には公開価格1250円に対して1300円で初値をつけたが、13日に上場来高値1739円をつけた後はさえない展開となっていた。ただ、14日に発表した17年12月期の単独業績予想は、売上高41億7500万円(前期比7.4%増)、営業利益3億3700万円(同9.4%増)と増収増益を見込んでおり、これに対して前日終値のPERは8倍台と割安感が強いことを注目する向きも強いようだ。

■シンプロメンテ <6086>  2,275円  +400 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 16日、店舗のメンテナンスを手掛けるシンプロメンテ <6086> [東証M]が乃村工芸社 <9716> と資本業務提携に向けて基本合意したと発表したことが買い材料視された。乃村工芸社の子会社で設備メンテナンスを展開するテスコを株式交換で完全子会社化する。乃村工芸社とは合弁会社を設立し、飲食店などの新設・改装向けサービスで協業する。発表を受けて、店舗内装などディスプレイ事業最大手の乃村工芸社との提携による事業拡大に期待する買いが向かった。

■レッド <3350>  37円  +4 円 (+12.1%)  本日終値
 レッド・プラネット・ジャパン<3350>が後場プラスに急浮上。この日正午ごろ、16年12月期決算短信において、「継続企業の前提に関する注記事項」の記載を解消したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では、15年9月期に3期連続で営業損失、経常損失、純損失並びに営業キャッシュフローのマイナスを計上したことから、「継続企業の前提に関する注記」を記載していたが、16年9月には総額約81億円の資金調達を実施し、ホテル事業のさらなる推進と拡大に向けた財務基盤を整備したことなどから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められなくなったと判断したという。なお、同時に発表した16年12月期業績は、売上高52億2900万円、営業損失7億8600万円、最終損失15億4600万円を計上(決算期変更に伴い前の期との比較はない)。なお、17年12月期業績予想は現在精査中としている。

●ストップ高銘柄
 ジーダット <3841>  1,114円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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