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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):Vテク、オリックス、任天堂

Vテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブイ・テクノロジー <7717>  17,170円  +280 円 (+1.7%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>が全体相場に逆行、4日ぶりに反発に転じた。同社は液晶や有機EL向け製造装置を手掛けるが、特にここ市場が急拡大の兆しにある有機EL関連の設備投資需要を捉えている。有機EL分野は関連各企業の成長ドライバーとなっているが、同社の場合は蒸着プロセスで必須商品であるファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)を手掛けていることで収益拡大への期待が強い。現在、中国メーカーと交渉中の製造装置について一括請負に成功した場合は500億円規模の売り上げが見込めることを会社側も認めており、業績変貌の可能性が高いとみられている。直近は利益確定売りに押されていたが、1万7000円を割り込んだ水準では買い板が厚い。

■高松グループ <1762>  2,648円  +36 円 (+1.4%)  本日終値
 高松コンストラクショングループ<1762>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに、目標株価を3400円から3600円に引き上げた。子会社の高松建設の賃貸マンションなど建築事業が好調なほか、青木あすなろ建設<1865>も堅調。17年3月期の連結営業利益は会社予想110億円に対し125億円(前期比20%増)の増額を予想しているほか、18年3月期は同137億円への増益を見込んでいる。

■オリックス <8591>  1,761円  +18.5 円 (+1.1%)  本日終値
 オリックス<8591>がしっかり。16日の取引終了後、自社株買いの取得期間を5月15日まで延長すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。10月26日に発表した今回の自社株買いでは、上限を3900万株(発行済み株数の2.97%)、または500億円を上限としており、当初の取得期間は3月31日までだった。なお、1月31日現在で169万1600株を取得しており、取得価額の総額は26億776万円に上っている。

■ラウンドワン <4680>  884円  +9 円 (+1.0%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が3日続伸で昨年来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で目標株価を1440円から1200円へ引き下げたが、時価とのカイ離がまだ大きいことに加えて、投資判断「オーバーウエート」を継続していることが好材料視されたようだ。同証券によると目標株価の引き下げは、国内既存店売上高の伸び率の調整から、17年3月期の営業利益予想を74億円から68億円へ、18年3月期を同108億円から99億円へ引き下げたことが要因。ただ、17年3月期以降、新たな収益拡大局面に入るというエクイティストーリーは変わらずで、また株価に十分に織り込まれてはいないと指摘している。

■任天堂 <7974>  23,355円  +235 円 (+1.0%)  本日終値
 任天堂<7974>が続伸。きょうから「ポケモンGO」において、チコリータやヒノアラシ、ワニノコなど「ポケットモンスター 金・銀」の舞台である「ジョウト地方」のポケモンたちが新たに80種類以上登場する大幅アップデートが行われたことから、改めて注目を集めたようだ。また、これに関連しては、大阪でポケモン体験型施設「ポケモンEXPOジム」を運営しているサノヤスホールディングス<7022>などにも物色人気が波及している。

■イオンファンタジー <4343>  3,105円  +20 円 (+0.7%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>がしっかり。16日の取引終了後に発表した1月度の営業概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比4.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。商品売り上げが同4.6%と昨年9月以降の好調を継続しているほか、遊戯施設売り上げや遊戯機械売り上げも堅調だった。なお、曜日調整後の既存店売上高は同4.5%増となり、11カ月連続で前年を上回っている。

■ハピネット <7552>  1,428円  +7 円 (+0.5%)  本日終値
 ハピネット<7552>が上昇。午後2時ごろ、同社の幹事映画「キセキ ―あの日のソビト―」が16日に興行収入10億円を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。同作は松坂桃李×菅田将暉のダブル主演で、1月28日に公開。07年にメジャーデビューした男性4人組ボーカルグループ「GReeeeN」のヒットシングル「キセキ」誕生にまつわる物語を描いた作品。劇中で菅田将暉、横浜流星、成田凌、杉野遥亮演じる「グリーンボーイズ」もCDデビューをし、出荷枚数10万枚を超えており、上映館数も拡大しているという。

■日本郵船 <9101>  245円  +1 円 (+0.4%)  本日終値
 日本郵船<9101>をはじめ、NSユナイテッド海運<9110>、明治海運<9115>、飯野海運<9119>など海運株が総じて高い。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の低迷が目立っており、一部大型船で採算割れの成約も発生していることが伝わっている。ただ、中国の景気減速懸念がここにきて後退していることや、鉄鉱石の価格急騰が伝わるなど足もとの外部環境には変化が出ている。そうしたなか、ばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も下落基調が続いていたが、足もと底入れの兆候が出始めた。バルチック指数は前日16日時点で22ポイント高の710と続伸。これを受けて同指数と株価連動性の高い海運株にも買い戻す動きが出ている。

■ANAホールディングス <9202>  325.8円  +1.3 円 (+0.4%)  本日終値
 ANAホールディングス<9202>が反発。前日は、一部報道で「重要な経営課題に関する会見を15時に予定している」と報じられ、事業リスクに対する警戒感から売られたが、会見の内容は傘下のANAの社長交代に関するものであったことから、安心感が生じているようだ。

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