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【市況】<マ-ケット日報> 2017年2月16日

 16日の市場は日経平均が反落。終値は前日比90円安の1万9347円だった。前日の米国株の上昇を受けて多少は上がるかと思われたが、シカゴ市場の日経平均先物が小安く帰ってきたことで期待感が後退。円相場が1ドル=113円台に上昇したことも影響し、米国株に連れ高することはできなかった。直近で何度か返り討ちにあっている1万9500円のカベもかなり意識されているようだ。

 昨日の米国市場は大規模減税への期待が継続してダウ平均は5日続伸。5日続けて史上最高値を更新してきた。1月の小売売上高など経済指標が予想を超える好調ぶりで実需マネーも流入。早期利上げの捉え方が前向きに変わっておりこの日も金融株の上昇がけん引した。ハイテク株も買いを集めナスダック指数は7日連続で史上最高値を更新している。

 さて、最近の東京市場は円安が伴わないと上がらないのか、この日も急騰を続ける米国株を活かし切れず、日経平均は終日マイナス圏での動きとなった。今週に入ってからは1万9500円のカベが強く意識されており、状況的に米株高だけでは突破し難いようである。やはり円安の追い風が欲しいところだが、その円安も進めば進んだで口撃対象となりかねないだけに、今はカベ超えのための値固めの時期と辛抱するしかないところだろう。いずれは上向きを続けるファンダメンタルズに沿った動きとなってくるはずだ。(ストック・データバンク 編集部)

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