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【材料】ラクス---クラウド事業全体が好調に推移し、2017年3月期予想を上方修正

ラクス <日足> 「株探」多機能チャートより

 

ラクス<3923>は14日、2017年3月期第3四半期累計の連結決算を発表した。

売上高は35.85億円(前年同期比20.5%増)、営業利益は7.08億円(同16.1%増)、経常利益は7.04億円(同17.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4.85億円(同22.0%増)と増収増益決算となった。主力のクラウド事業全体が好調に推移し、導入社数および業績を伸ばした。

クラウド事業の主力の1つである、メール管理・共有システム「メールディーラー」は、EC市場の追い風を背景に安定成長を続けており、昨年末には導入社数4,000社を達成した。また、今月発表された市場調査レポート「ITR MarketView:マーケティング管理市場2017」においてSaaS型メール処理市場でシェアは7割超、8年連続No.1となった。

次世代クラウド事業の柱と位置付ける経費精算システム「楽楽精算」には、経営資源を集中投下している。TVCMなどのマーケティングに期初計画通りの投資を行い、導入社数は2017年1月時点で1,700社を突破し、シェアNO.1を走る。その他のクラウド製品も今期好調に業績を伸ばしている。

同社は、クラウド事業全体の好調な推移と全社的なコスト低減活動などの成果により、2017年3月通期の業績予想を上方修正した。売上高は前回予想47.82億円を49.03億円(増減率2.5%増)に、営業利益は前回予想8.12億円を8.79億円(同8.2%増)、経常利益は前回予想8.16億円を8.77億円(同7.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は前回予想5.73億円を6.46億円(同12.7%増)にそれぞれ修正した。

業績好調に伴い、期末の配当を前回予想3.05円から3.45円(前期の株式分割を考慮すると1.05円増)に大幅増額修正した。

《TN》

 提供:フィスコ

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