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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンク買い、メガバンク売りか

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ソフトバンク買い、メガバンク売りか
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越し
■前場の注目材料:ソフトバンクG、純利益前年同期比2倍へ


■ソフトバンク買い、メガバンク売りか

9日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。8日の米国市場は、トランプ政権に対する政策実現への懐疑的な見方が強まり、米国債利回りが下落したことでモルガン・スタンレーやゴールドマンサックスなど金融セクターに売りが集中した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の18935円だった。

この流れを受けて金融株には売りが先行する可能性があり、センチメントを悪化させそうだ。一方で、ソフトバンクG<9984>はADRで1.3%超の上昇となっている。決算はコンセンサスを下回っているが、サウジアラビアと計画している10兆円規模の投資ファンドが近く発足する見通しになったことなどが材料視されよう。

その他は、決算が本格化していること、10日の日米首脳会談を見極めたいとの模様眺めムードが強いなか、狭いレンジ取引といったところか。もっとも、トランプ政権に対する不透明感もあって慎重姿勢が続いていたため、想定内の調整といったところである。

個人の需給は良好であり、決算を手掛かりとした個別物色のほか、テーマ株等などでの物色意欲は旺盛である。米シカゴ自動車ショーを控えるなか、AI、EV、自動運転車などへの物色が意識されそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り930万株、買い1070万株、差し引き140万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

02月02日(木):840万株の買い越し
02月03日(金):110万株の売り越し
02月06日(月):390万株の売り越し
02月07日(火):110万株の買い越し
02月08日(水):150万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20054.34、-35.95)
・NY原油は反発(52.34、+0.17)
・シカゴ日経225先物(18935、-55)
・円相場、1ドル111円85-95銭
・日銀国債保有4割超
・国際収支速報、日本の対米投資膨らむ
・OECD景気先行指数、日米独など成長加速

・セコム<9735>、営業益最高
・ソフトバンクG<9984>、純利益前年同期比2倍へ
・JDI<6740>、3年ぶり黒字へ
・タカタ<7312>、17年3月期に特損1000億円規模で追加計上へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
08:50  マネーストック(1月、日本銀行)
08:50  機械受注(12月)  3.1%  -5.1%
10:30  中曽日銀副総裁が金融経済懇談会であいさつ
11:00  都心オフィス空室率(1月)    3.61

<海外>
・特になし

《SK》

 提供:フィスコ

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