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【材料】萩原電気---3Q四半期純利益は前年比8.9%の増加、自動車生産台数の増加に加え新型ハイブリッド車向け需要が堅調

萩原電気 <日足> 「株探」多機能チャートより

萩原電気<7467>は6日、2017年3月期第3四半期(16年4-12月)連結決算を発表。売上高が前年同期比7.7%増の729.18億円、営業利益が同3.7%減の19.89億円、経常利益が同変わらずの20.10億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.9%増の13.75億円だった。

同社グループでは、売上高の伸張及び、継続的なコスト抑制を推進して収益の維持に努めてきた。その結果、売上高は増収となったものの、成長分野への人員増強などの先行投資の実施により営業利益は減益に。一方、経常利益は、期間の終わりにかけて為替が円安基調で推移したため前年並みを確保し、四半期純利益は、旧本社の土地・建物売却による特別利益の発生もあり、増益で着地した。

デバイスビジネスユニット事業の売上高は前年同期比9.1%増の613.28億円、営業利益は同5.1%増の24.92億円だった。自動車生産台数の増加に加え、新型ハイブリッド車向けの堅調な需要が増収増益に寄与した。

ソリューションビジネスユニット事業の売上高は同0.7%増の115.89億円、営業利益は同15.7%減の5.28億円だった。IoT/日本版Industry4.0ビジネスの事業化とその拡大を目的にIoT推進室を立ち上げて将来に向けた布石を打つとともに、協業先企業と連携した新規顧客開拓や新サービスの提供など積極的な営業活動を行い、計測分野を中心に売上が伸長するも、オフィス移転に伴う販管費の増加や組込分野の需要変動による原価への影響もあり増収減益となった。

17年3月期通期については、売上高が前期比4.0%増の970.00億円、営業利益が同6.8%減の28.10億円、経常利益が同6.9%減の27.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.3%減の18.50億円とする期初計画を据え置いている。

《TN》

 提供:フィスコ

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