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【通貨】今日の為替市場ポイント:米貿易赤字縮小でリスク回避の円買い抑制へ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

7日のドル・円相場は、東京市場では111円60銭から112円15銭まで反発。欧米市場でドルは112円58銭まで買われており、112円39銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は、112円台で推移か。フランスの欧州連合(EU)離脱の可能性は残されているが、12月米貿易収支は多少改善したことから、リスク回避的な円買いは抑制される見込み。

米商務省が7日発表した2016年の貿易統計によると、米国の対日貿易収支(財の取引)は通関ベースで689億ドルの赤字となった。対独貿易赤字は縮小したことから、貿易相手国として赤字額は2番目に多い結果となった。

トランプ大統領は米国の貿易赤字の大きさを問題視しており、市場関係者の間では「今回の日米首脳会談では対日貿易赤字についてトランプ大統領が何らかの懸念を表明する」との見方が広がっている。ただし、貿易赤字の絶対額では対中貿易赤字が突出しており、2016年は約3470億ドル。約5023億ドルの貿易赤字額のうち、70%近くを占める。このため、トランプ大統領は対日貿易赤字については特に批判せず、二国間の自由貿易のあり方について日本側にいくつか要請するのではないか?との見方も出ている。

《SK》

 提供:フィスコ

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