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【材料】本日の注目個別銘柄:ツクイ、ディスコ、東邦鉛など

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより

<7203> トヨタ自 6346 -147
反落。17年3月期第3四半期の決算を発表。10-12月期の営業利益は前年同期比39.3%減の4385億円。為替影響が2050億円の押し下げ要因に。同時に、17年3月期の通期営業利益見通しを1兆7000億円から1兆8500億円に上方修正した。コンセンサスでは10-12月期営業利益は4520億円程度、通期で2兆円程度とみられ、これを下回る内容が嫌気された他、足元の円高進行も重なり利益確定売り優勢。

<6997> 日ケミコン 290 +27
急伸。17年3月期の第3四半期決算と通期予想の上方修正を発表。10-12月期の営業利益は14.73億円(前年同期は1.55億円の赤字)で着地。産業機器関連市場や生活家電、通信機器市場の需要増や足元の円安を背景に、通期営業利益予想も15億円から30億円に上方修正。コンセンサスでは、10-12月期で3.56億円程度、通期で11.67億円程度と見られており、大幅に上回る着地と修正内容がサプライズに。

<6146> ディスコ 16220 +1920
急伸。17年3月期の通期予想を上方修正。営業利益予想を254億円から307億円に引き上げたことで、減益から一転しての増益予想となった他、市場コンセンサス(280億円程度)を上回ったことも好感された。また、期末配当予想も213円から278円に増額。なお、JPモルガン証券ではレーティングを「Neutral」から「Overweight」へ格上げ、目標株価を14500円から17500円に引き上げた。

<2914> JT 3632 -61
小幅安。16年12月期の連結決算を発表。営業利益は前期比5%増の5933.29億円、17年12月期の営業利益予想は、前期比5.6%減の5600億円を見込む。17年12月期の営業利益コンセンサス(5940億円程度)を下回る予想が嫌気され利益確定売り優勢。17年12月期の国内たばこ販売数は、1985年の民営化以来初の1000億本割れ見込み。なお、決算をポジティブと見ている証券会社もあるもよう。

<6871> マイクロニクス 936 -180
急落。17年9月期の第1四半期決算を発表している。営業利益は前年同期比71.2%減の2.14億円で着地。上期計画の営業利益6億円に対し、進捗率が35.7%となったことで下ブレ懸念が強まる格好に。高需要であった前年同期の反動を受け、モバイル端末向けプローブカードが苦戦したことなどが背景。なお、上期及び通期計画は据え置いている。

<2398> ツクイ 667 -110
急反落。17年3月期第3四半期の決算を発表。10-12月期の営業利益は9.22億円で、コンセンサス(12億円程度)を下回る着地が嫌気された。天候要因でデイサービス(DS)のキャンセル率が想定を上回ったこと、町田東館の入居率改善の遅れなどが背景に。なお、SMBC日興証券は、中重度ケア体制や個別機能訓練などの加算取得も順調に進み、同社のDSの競争優位性に対する見方は揺らがないと判断しているようだ。

<5707> 東邦鉛 548 +30
大幅続伸。17年3月期第3四半期の決算と通期予想の上方修正を発表。10-12月期の営業利益は52.82億円。前年同期は10.05億円の営業赤字であり、大幅増益着地が好感された。通期営業利益予想は、37億円から110億円に引きあげた。また、期末配当予想も5円増額の10円としたことも支援材料に。亜鉛を中心とした金属相場の上昇基調を背景に、想定以上の収益力を示したことがポジティブ視されている。

<6460> セガサミーHD 1680 -99
大幅反落。17年3月期の第3四半期決算を発表。10-12月期の営業利益は197.03億円で、コンセンサス(180億円程度)は上回ったものの、材料出尽くし感が優勢となっているようだ。各種リニューアルの実施に伴う償却費増加などでリゾート事業は苦戦するも、その他の事業は好調に推移した。なお、米系大手証券会社は、レーティングを「中立」に据え置き、目標株価を1530円から1600円に引き上げている。
《XH》

 提供:フィスコ

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