【市況】東京株式(前引け)=円高を嫌気して反落も、押し目買いに下げ渋る
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は、外国為替市場で1ドル=111円台後半に円高傾向に振れたことが重荷となり、主力輸出株中心に売りに押される展開。引き続きトランプ大統領が打ち出す政策を見極めたいとのムードにあり、10日の日米首脳会談前に積極的な買いが入りにくくなっている。ただし、個別の好決算銘柄を買う動きは健在で、日銀のETF買いの思惑などもあって、下値抵抗力も発揮している。業種別では円高で自動車株が軟調なほか、原油安を背景に資源関連株などが売られたが、不動産や電力ガスなどの内需株の一角が高く、日経平均の下げは小幅にとどまっている。
個別ではトヨタ自動車<7203>が大きく売られたほか、任天堂<7974>も安い。JT<2914>も冴えない。サンケン電気<6707>が急落、ドンキホーテホールディングス<7532>、GMOインターネット<9449>も大幅安となった。半面、ディスコ<6146>が値を飛ばし、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。SCREENホールディングス<7735>も買いが優勢。ノーリツ鋼機<7744>、日本ケミコン<6997>などの上げ足も目立つ。日本冶金工業<5480>、クラリオン<6796>も物色人気となっている。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)