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【市況】決算を通過した銘柄での値幅取りが中心に【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

30日の日経平均は4営業日ぶりに反落。98.55円安の19368.85円(出来高概算15億3000万株)で取引を終えた。先週末の米国市場が高安まちまちだったほか、円相場がやや円高に振れるなか、利益確定の流れが先行。また、今週は決算発表が前半戦のヤマ場を迎えることもあり、模様眺めムードも強い。

日経平均は19400円を下回って始まると、その後一時19300円を下回る場面もみられた。しかし、トランプ物色への期待から下を売り込む流れにはならず、個別では決算評価の流れもみられた。午後は日銀のETF買い入れへの思惑が需給面での下支えに。日経平均は4営業日ぶりに反落ながら、大引けにかけて下げ幅を縮めていた。

決算ピークを迎える中で機関投資家は積極的には動けず、指値が膨らみづらい中をインデックスに絡んだ商いに振らされやすい需給状況であろう。指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>がマイナス圏での推移となり、日経平均の重しとなった。

しかし、東証2部、マザーズ指数、JASDAQ平均はプラス圏での推移だった。決算のほか、テーマ株等を手掛かりとした個人主体による物色意欲は旺盛であり、日経平均の下落ほど、市場のセンチメントは悪くなかったとみられる。明日31日は決算発表の前半戦のピークとなるため、全体としてはこう着感の強い相場展開が続きそうである。決算を通過した銘柄での値幅取りが中心になるだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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