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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):東芝、三井住友、黒崎播磨など

三井住友FG <日足> 「株探」多機能チャートより

三井住友<8316>:4499円(-99円)
売り先行。16年4-12月期決算を発表している。純利益は前年同期比13.0%減の5446億円となった。昨年好調だった市場営業部門の減益やマイナス金利の影響、トップライン収益強化に向けた経費投入などが重しに。10-12月期では1855億円で、市場予想を50億円程度上回っているものの、先週末の上昇に対する利食いが優勢に。なお、通期予想(前期比8.2%増の7000億円)に対する進捗率は78%となっている。


東芝<6502>:249.1円(-10.8円)
大幅反落。三菱UFJ信託銀行など複数行が損害賠償請求訴訟の準備をしていると一部メディアで報じられたことが嫌気されている。有価証券報告書への虚偽記載により(15年に発覚した不正会計問題)、株価が下落し資産が目減りしたとの主張のようだ。半導体の分社化決定により、前週末には短期的な安心感が広がっていただけに、再建への影響を懸念した売りが優勢となっている。


黒崎播磨<5352>:394円(+51円)
急伸。17年3月期の通期業績予想の上方修正が材料視されている。売上高は1030億円から1100億円、営業利益は60億円から75億円にそれぞれ修正。耐火物関係の販売数量の増加や、TRL CHINA LIMITEDを連結対象にしたこと、コストダウンの進展などが背景に。また、従来未定としていた期末配当について、8円(前期7円)とすると明らかにしたことも支援材料となっている。


SHOEI<7839>:2455円(+275円)
急伸。17年9月期第1四半期の連結決算が好感されている。売上高は前年同期比28.4%増の32.87億円、営業利益は同59.9%増の7.21億円での着地となった。日本、欧州、北米など各市場での販売好調や製造原価の減少が背景。特に前期から本格参入した中国市場では、販売数量が同293%増となり、市場開拓の進展が評価されている他、第1四半期をうけて上期業績の上振れ期待が高まる格好。なお、現時点では通期計画を据え置いている。


アエリア<3758>:1666円(+241円)
一時ストップ高。連結子会社のリベル・エンタテインメントがスマートフォン向けゲーム「A3!(エースリー)」について、1月27日からiOS/Android両OSで配信開始したと発表している。昨年10月から開始した事前登録は最終的に50万人を突破した。A3!は劇団の主宰兼総監督となり、劇団員たちをキャスティングして青春ストーリーが楽しめる「イケメン役者育成ゲーム」という。


綜研化学<4972>:1627円(+221円)
一時ストップ高。17年3月期業績予想の修正を発表している。売上高見通しを期初計画の270.00億円から265.00億円(前期は260.19億円)へと小幅に引き下げる一方、営業利益見通しは15.00億円から24.00億円(同12.44億円)へと上方修正した。原料価格が想定を下回っていることやコスト削減への取り組みによる採算性の改善に加え、円安に転じたことにより上期計上した為替差損の減少が見込まれるという。


エムケー精工<5906>:468円(-42円)
急反落。16年4-12月期(第3四半期累計)決算とともに、17年3月期業績予想の上方修正を発表している。第3四半期累計の営業利益は前年同期比22.5%増の12.99億円で着地した。通期営業利益見通しは5.50億円から8.00億円(前期は6.26億円)へと引き上げた。ただ、上期は営業利益6.78億円(前年同期比42.7%増)で通過し、一部季刊誌は通期営業利益を9億円程度と予想している。修正後予想はこうした期待に届かず、売りが先行した。


イード<6038>:1611円(+106円)
大幅続伸。「cakes」「note」などのデジタルコンテンツ事業を行うピースオブケイクの第三者割当増資を引き受け、資本業務提携を行ったと発表している。「cakes」は週150円で読める有料のデジタルコンテンツプラットフォーム、「note」はユーザーが直接自分の文章、漫画、音楽、動画などのコンテンツを販売できるC2Cコンテンツプラットフォームという。両社はC2Cコマースや有料コンテンツビジネスなどで協業する。

《WA》

 提供:フィスコ

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