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【経済】【中国】1月新規貸出は2兆元超えへ、人民銀は急拡大警戒で融資抑制か


国内金融機関の人民元建て新規融資は今年1月、月間で2兆人民元(約32兆円)を超過する見通しだ。市場関係者の間では、金融危機後の月次最高を記録した2016年1月の2兆5100億人民元を上回るとの見方もある。ただ、急ピッチな信用拡大に対し、中国人民銀行(中央銀行)は警戒感を強めているもよう。第1四半期(1~3月)に新規融資の伸びを抑制する可能性があるという。外電が26日、消息筋情報として伝えた。

報道によると、人民銀は住宅ローンの総量規制を実施する方針。第1四半期に実行する新規の住宅ローンについて、2016年第4四半期(10~12月)の実績以下に抑えることを求める構えだ。また、新規貸出のペースが速すぎる銀行に対しては、預金準備率の差別化など懲罰的措置を講じることを検討しているという。

中国では例年、年始の1月に銀行が集中して融資を実行する傾向がある。15年1月は2兆500億人民元、16年1月は2兆5100億人民元と、いずれもその年の月次最高記録を付けた。なお、16年12月の実績は1兆400億人民元に達し、前月実績の3割増に拡大している。


【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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