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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

富士通ゼ <日足> 「株探」多機能チャートより

■富士通ゼネラル <6755>  2,305円 (-301円、-11.6%)

 東証1部の下落率トップ。25日、富士通ゼネラル <6755> が17年3月期の連結最終利益を従来予想の150億円→80億円に46.7%下方修正し、減益率が14.4%減→54.4%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。自治体向け消防無線の入札で談合があったとして、独禁法関連引当金繰入額79.7億円を特別損失に計上したことが響く。

■メタップス <6172>  3,180円 (-395円、-11.1%)

 メタップス <6172> が大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で投資判断「アンダーウエイト」を継続し、目標株価を690円から560円へ引き下げたことが弱材料視された。同証券では、17年8月期第1四半期(16年9-11月期)決算から、主力事業であるmetaps事業の収益モメンタムが上昇していない可能性を指摘。また、ファイナンス部門で、買収した営業黒字の会社の利益は規模が小さく、加速度的に伸びるとはみていないことから、18年8月期と19年8月期は営業損失が予想されること、さらに、16年8月期に引き続き、17年8月期も会社予想の達成は難しいとみているという。なお、同証券では17年8月期営業利益を1億6000万円(会社予想7億円)、18年8月期を営業損益4億1000万円の赤字と予想している。

■LINE <3938>  3,755円 (-430円、-10.3%)

 東証1部の下落率3位。LINE <3938> が急反落し、上場来安値を更新した。25日の取引終了後に発表した16年12月期連結決算は、売上高1407億400万円(前の期比16.9%増)、営業利益198億9700万円(同10.2倍)、純利益75億6000万円の黒字(前の期75億8200万円の赤字)と大幅増益となったが、営業利益で240億円前後を見込んでいた市場予想を下回ったことから、売りが優勢となった。昨年4月にLINEクリエイターズ着せかえをリリースしたことなどが寄与し、コミュニケーション売り上げが伸長したほか、6月にリリースした「LINE Ads Platform」によるタイムラインや「LINE NEWS」などのパフォーマンス型広告が大きく増加した広告売り上げが業績向上に寄与したという。また、タイ子会社に関する評価益約17億円の計上や、福岡の土地売却による利益約24億円を計上したことも営業利益を押し上げた。なお、17年12月期業績予想は、スマートフォンのアプリ市場が国内外で急激に変化し、不確実性が存在しているとして公表していない。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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